4.9 C
Tokyo
5.9 C
Osaka
2026 / 02 / 17 火曜日
ログイン
English
飲料系酒類新潟県酒類販売 地酒30銘柄セット好評 地場問屋の強み活かす
KNOWLEDGE WORK 20260303

新潟県酒類販売 地酒30銘柄セット好評 地場問屋の強み活かす

県酒販の愛称で親しまれる新潟県酒類販売。80以上ある県内ほぼ全酒蔵(一部限定流通品除く)との取り引きを強みに、「新潟地酒カップ30本セット」の販売(春季限定)や、「ぽん酒館」(越後湯沢駅・新潟駅・長岡駅)をはじめ主要な観光スポットの酒売場をサポートするなど、地場問屋ならではの提案で“新潟清酒”の活性化に一役買っている。近年の取り組みを佐藤稔取締役執行役員営業副本部長、大滝俊輔執行役員営業本部市場開発部長に聞いた。

「ぽん酒館」など酒売場サポート

春の恒例企画として「新潟地酒カップ30本セット」が好評だ。もともとはコロナ禍で「にいがた酒の陣」が2年連続で中止となった2021年3月、「自宅で酒の陣の雰囲気を少しでも感じていただければ」との想いを込めて企画した。以降、4年連続で展開。土産物店や酒販店を中心に想定を上回る売れ行きをみせている。

セット内容は、上越・中越・下越・佐渡の4エリアからバランスよく、30銘柄のワンカップ(180㎖など)を選定した。企画段階では、社内で「本数が多すぎる」「価格が高すぎる(税込8000円超)」など疑問視する声も出たが、「過去に一部百貨店の催事でよく売れた」(佐藤取締役)との実績があったという。ギフトや宴席用の需要に加え、日本酒のヘビーユーザーにとってみれば2~3週間で飲み切れるお得なセットだったのかもしれない。

「これだけの銘柄を揃えられるのは当社ならでは。春限定の企画だが、新潟のお酒には代表的な淡麗辛口だけでなく様々な味わいがあることを知って欲しい」(大滝執行役員)とアピールする。

同社の成り立ちをさかのぼると、多数の県内酒蔵が出資して設立された経緯がある。当時から新潟清酒のほぼ全銘柄を取り扱ってきた。

「銀座・新潟情報館」の試飲スペース
「銀座・新潟情報館」の試飲スペース

その歴史と強みを背景に、きき酒コーナーが有名な「ぽん酒館」(越後湯沢駅・新潟駅・長岡駅)、国内外の玄関口となる「新潟空港」、道の駅として賑わう「新潟ふるさと村」など、県産酒を総合的にアピールする酒売場の品揃えを担ってきた。直近では8月オープンの「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA」において、都内最大級となる試飲スペースの設置をサポートした。

佐藤取締役は「新潟清酒にかかわる情報量は当社が随一」と自負し、大滝執行役員は「蔵元の想いを小売業にしっかりと伝え、生活者とつなげられるようにしたい」と話す。

「達人検定」合格者が伝道師に

一方、同社は「新潟清酒達人検定」(主催:新潟清酒達人検定協会)の合格者が多いことでも知られる。第1回の08年以来、営業職・事務職を問わず全社員の受験を奨励してきた。特に最難関の「金の達人」は15人が突破。小論文やきき酒の課題をクリアする必要があり、これまでトータル268人(23年度時点)しか合格していない狭き門だ。

業界の伝道師として、新潟清酒が登場する様々なイベントなどでうんちくや楽しみ方を広めている。

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。