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ヤオコー久喜吉羽店 北エリアの新たな旗艦店 ミドルシニア層に照準

初のデリ&カフェ、グロサリーも充実

ヤオコーは9月6日、埼玉県久喜市に「ヤオコー久喜吉羽店」をオープンした。同社最大の売場面積(890坪)を誇り、ミドルシニア層の多い北エリアの新たな旗艦店として、美味しさ・品揃え・安さ・提案力をさらに強化、バイオーダーの「デリ&カフェ」など新たな取り組みも披露した。

久喜吉羽店は、21年の和光丸山台店以来となる旗艦店。ヤングファミリー特化の和光丸山台に対し、久喜吉羽は50歳以上のミドルシニア層特化型店舗と位置付ける。ヤオコーの古くからの地盤である、埼玉や群馬、栃木・茨城の北エリアは、近年出店を広げている南エリア(東京、神奈川、千葉)に比べて商圏の年齢層が高く、「ミドルシニア層から支持をいただいているおなじみの商品やサービスに磨きをかけ、北エリアの新たな店舗モデル構築を目指す」(川野澄人社長)とした。

久喜吉羽のストアコンセプトは「毎日が楽しく、新たな発見や体験ができる店」。ヤオコーが掲げる4つの価値(美味しさ・品揃え・安さ・提案力)を重点的に強化した。精肉では国産の三元豚、自社製造のローストビーフとカット野菜を合わせた「ヤオコーまるごとサラダ」、国産和牛を使用した手作りハンバーグなど、ヤオコーならではの商品を多く取り揃えた。

鮮魚は、ヤオコーの中でも最大規模の売場スペースで、豊洲市場から仕入れた近海鮮魚や切り身、干物、漬魚など各カテゴリーのラインアップを充実。店内調理の煮魚や寿司など鮮魚ならではの魚惣菜の提案も目立った。

また、寿司は鮮魚とデリカの売場を一体化し、圧倒的な品揃えと品質を訴求。フルオープンキッチンのバックヤードはローラーコンベアを初導入し、作業性と製造効率の大幅アップを実現した。

デリカでは、店内調理のあじフライやポテトサラダ、おむすび・寿司、健康志向に配慮した玄米・発酵食品使用のお弁当「幸玄米」シリーズなど、強みである惣菜商品をさらに磨き上げた。

3枚ある鉄板コーナーは1枚をベーカリー専用として、厚焼きたまごフライやナポリタン・焼きそばなど、鉄板調理のバーガーやドッグパンを提案する。

ヤオコーデリ&カフェ
ヤオコーデリ&カフェ

隣接するイートインスペースでは、バイオーダーで出来立て作り立てを提供する「ヤオコーデリ&カフェ」を併設。ヤオコーオリジナルの食パン(ロイヤルブレッド)を使ったモーニングセット、ランチタイムには名物商品のとんかつを使用した「ロースかつ重」「とんかつ定食」を提供する。外の広場にも設けたテラス席は、ペット連れでも楽しめ、地域住民とのコミュニケーションを促進する。

デリ&カフェの取り組みについて、川野社長は「コロナを経て、あらためてヤオコーの出来立てのおいしさを伝えていきたい。オペレーションも工夫し、外食の専門店と十分に戦える商品づくりにもこだわっている」と語った。

また、久喜吉羽ではグロサリー売場の充実・強化も図った。全国の名産土産を集めた「諸国名産品」コーナーを定番で初めて設置したほか、地酒やおつまみの練り物、こだわりの味噌や調味料、乾物、米菓、豆腐や漬物など、こだわりの逸品やご当地品などドライ・日配の充実した品揃えと提案力も注目だ。

久喜吉羽店の初年度売上目標は27億円。部門別の売上構成比とSKU数は、生鮮40%(1050SKU)、グロサリー42%(1万5400)、デリカ18%(3600)。近隣の東鷲宮駅前での出店も予定されており、久喜エリアでのドミナント強化を進める。

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