乾麺「調理提案で需要開拓を」 全国乾麺協同組合連合会・星野会長

全国乾麺協同組合連合会(全乾麺)は4月25日、第66回通常総会を都内で開き、前年度事業報告・決算、今年度事業計画・予算を承認した。24年度はPR事業として好評な「ニッポン全国めん遊記―どど~んと乾めんプレゼント―」企画を継続し、「七夕・そうめんの日」(7月7日)や「にゅう(煮)めんの日」(2月5日)の訴求とあわせて展開する。

終了後に懇親会が開かれ、星野陽司会長(群馬県製麺工業協同組合)があいさつした。「乾麺の生産量は減少傾向で20万tを下回っているが、調理提案や食べ方提案によって新しいユーザー層を開拓できるはずだ。パスタの国内供給量約30万tとのギャップを縮めていきたい。その一環で日本アクセスと共催する『乾麺グランプリ』は、乾麺を使ったオリジナルメニューをアピールできる貴重な機会。近年はめんつゆなどを販売する調味料メーカーとのコラボ機運も高まっている」と話した。

また乾めん類・手延べ干しめんのJAS規格の更新に触れ、「JASマークはこれまで国内向けの位置付けだったが、今後は海外向けにメイドインジャパンのアピールにも活用できれば」と展望した。

なお任期満了に伴う役員改選で新副会長に伊藤充弘氏(兵庫県乾麺協同組合)を選出。副会長を1人増員して4人体制とした。常務理事には石丸芳樹氏(香川県製粉製麺協同組合)、鈴木保夫氏(岡山県製粉製麺工業協同組合)、理事には菅原成規氏(山形県製麺協同組合)、井上義博氏(佐賀県製粉製麺事業協同組合)をそれぞれ新任した。