ベル食品工業は、障がい者の自立と就労を支援する活動に賛同しており、その一環で障がい者が同社の「ベルカレー」を食べて感じた絵を、レトルトカレーのパッケージに採用している。同活動と同カレーの認知拡大をさらに図るため、4月16~24日、大阪駅地下街泉の広場の貸店舗CHIKAMISEで「カレーとアートのいい関係」を掲げ、消費者に試食を交えて訴求した。
カレーのパッケージデザインは、障がい者就労などを支援する「Chaledo(チャレド)」に依頼し、ベルカレーを食べて感じた絵30枚を、同社がすべて購入し、障がい者の自立と就労支援につなげている。
その絵を採用した商品は23年春以降、これまで7品を展開。「フォンドボービーフカレー」では、ベルカレーを食べて感じた「ジリジリピリピリした感じをイメージした」という「ジリジリ」という作品を採用している。今年は5月下旬から、さらに2品を新発売する。
CHIKAMISEでの期間限定出店は、昨年8月に続き2度目。今回はカレーの販売とともに、障がい者の絵を額装展示や30枚の絵をポストカードにするなど、訴求の形を広げた。
同社は期間限定出店を定期的に実施しており、中井威社長は「地道な活動だが継続が重要。まずは商品のコンセプトを知っていただきたい」と話した。
新商品は、大阪府認証の「大阪産(おおさかもん)」のロゴマークが入る2品で、大阪府交野市私市のはちみつを使用した「甘辛欧風ビーフカレー180g」と、JA大阪のほうれん草を使用した「サグチキンカレー180g」。
今後は5月15~21日、堺市の高島屋食品売場催事スペースで同新商品含めたベルカレー全般を販売する。