大豆・カカオ、アクションプランを策定 持続可能な調達推進へ日清オイリオグループ

日清オイリオグループはこのほど、大豆とカカオの持続可能な調達に向けたアクションプランをホームページで公開した。

同社グループは18年6月にすべての原材料・サービスなどの調達活動の指針となる「日清オイリオグループ調達基本方針」を制定。グループが扱う主要原料のうち、パーム油、大豆、カカオについては社会・環境課題を踏まえて、それぞれの調達方針を定めており、今回これらの方針にもとづき、サプライチェーンの改善と持続可能な調達を着実に推進するため、「大豆アクションプラン」および「カカオアクションプラン」を公開した。

また、20年6月から公開している「パーム油アクションプラン」についても内容の見直しを行い、パーム油の取り組み内容を伝える「持続可能な調達レポート(パーム油)」をホームページで公開した。

「大豆アクションプラン」では、「大豆調達方針」に沿って、大豆生産地における環境への配慮、継続的なモニタリングによる実態把握など、サプライチェーンを通じた課題解決に取り組んでいる。RTRS(責任ある大豆に関する円卓会議)にも加盟し、認証制度の活用も含め、具体的な取り組みを進めていく。

「カカオアクションプラン」では、「カカオ調達方針」に沿い、グループ一体で課題解決に取り組んでいる。業務用チョコレートの製造・販売を行う大東カカオは、カカオのサプライチェーン上で生じる社会・環境課題の解決に向けて、世界カカオ財団(WCF)への加盟やレインフォレスト・アライアンス(RA)認証などの取得を行ってきた。今後、アクションプランに沿い、さらなる取り組みを進める。

「パーム油アクションプラン」見直し、「持続可能な調達レポート(パーム油)」発行では、パーム油産業の健全な発展に貢献していくため、2018年に「パーム油調達方針」を制定。NDPE(※No Deforestation, No Peat and No Exploitation=森林破壊ゼロ、泥炭地における新規開発ゼロ、先住民、労働者への搾取ゼロ)を遵守するトレーサブルで透明性のあるパーム油サプライチェーンの構築を宣言している。

今回、2020年に公開したアクションプランについて、見直しを行うとともに、グループの持続可能なパーム油調達の取り組みについて伝える「持続可能な調達レポート(パーム油)」を発行し、ホームページに公開した。パーム油アクションプラン見直しでは、農園までのトレーサビリティ確立に向けた具体的施策の拡充、人権尊重の取り組み追加、サプライチェーン全体におけるCO2排出量削減の取り組みを追加した。