8.5 C
Tokyo
6.1 C
Osaka
2026 / 02 / 06 金曜日
ログイン
English
加工食品健康・機能性食品小林製薬の紅麹問題 揺らぐ機能性表示制度 業界団体「検証要請あれば協力」

小林製薬の紅麹問題 揺らぐ機能性表示制度 業界団体「検証要請あれば協力」

小林製薬が機能性表示食品として販売していた紅麹サプリを摂取した人の間で、腎疾患などの健康被害の報告が増え続けている。3月29日現在、死者は5人を数え、114人の入院者が判明。連日の報道では事業者責任で科学的根拠に基づいた機能性を食品に表示し販売できるという制度の特徴を問題視した取り上げ方も目立つ。該当製品に対する安全性への疑問のみならず、機能性表示食品制度への信頼が大きく揺らいでいる。

消費者庁は3月28日付で機能性表示食品約6千800品を届出する約1千700の事業者に質問状を送り、4月12日までに緊急点検を求めた。また同庁は小林製薬が「紅麹コレステヘルプ」をはじめとした9件の機能性表示食品の届出を撤回したと発表。厚生労働省では小林製薬が紅麹原料を卸した商社やメーカーら52社と、供給先の食品企業173社を公表した。小林製薬ではNB3製品の回収を呼び掛けているが、紅麹を使った商品を製造販売する企業でも製品の自主回収が相次いでおり、問題が深刻になるにつれ費用も膨らみ続けている。

健康食品産業協議会の橋本正史会長は本紙の取材に応じ、業界団体の立場で機能性表示食品やサプリの安全性について行政から検証の協力要請があれば応じる考えを明らかにした。

同協議会では3月25日付で、正会員と賛助会員に向け注意喚起の文書を送付。橋本会長は本紙に対し「業界団体としてこの問題を真摯に受け止めている。機能性表示食品は安全性、機能性、品質の3つが重要なポイント。特に安全性は十分に担保されなければならない。行政から協議会に安全性の再検証の要請があれば全面協力する。今回の問題でサプリ離れが進むことは覚悟しているが、消費者の不安を払拭するために協議会では他団体や行政らと連携していく」と見解を述べた。

小林製薬は3月29日に開いた会見で、紅麹に混入したとみられる未知の成分について一旦は「構造はみえてきている」としながらも明言を避けたが、会見中に厚労省が、小林製薬から未知の成分は青カビから生成すると考えられるプベルル酸の可能性があるとの報告を受けたと発表。小林製薬も同成分の存在を認め、原料段階での混入が濃厚だとした。今後、厚労省はプベルル酸と健康被害の関連について調査に乗り出す。問題の原因究明には一定の時間を要しそうだ。

関連記事

インタビュー特集

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。