高食物繊維小麦粉「アミュリア」 ユーザーとともに開発、拡充進む 日清製粉

日清製粉は食品加工メーカーとともに高食物繊維小麦粉「アミュリア」を原料として使った商品を拡充する。「アミュリア」は昨年3月発売の食物繊維が豊富に含まれる国内で唯一の高食物繊維小麦粉。発売後1年をかけてユーザーである食品加工メーカーとともに商品開発を進めてきた。

「アミュリア」は通常の小麦粉と変わらぬおいしさで人々の健康寿命の延伸に貢献することをテーマに開発した商品。100g中の食物繊維量は通常の小麦粉の5倍となる約17gで、そのうち約8gをレジスタントスターチが占めている。豪アリスタ社が自然交配により育種した高食物繊維小麦を原料に100%使用した。

「アミュリア」のブランドアンバサダーには、タレントの藤本美貴さんが就任。日清製粉は、藤本さんとともに生活者に対し、「アミュリア」の魅力を情報発信する。2月20日からは、抽選で1万人に「アミュリア」を使用して商品化したパンや麺、菓子などを2週間試食できるモニターキャンペーンも実施中となる。

同社では「コムギでセンイ」と書かれた独自の共通ロゴを作成。「アミュリア」を50%以上使用するなどの基準に合った商品は、共通ロゴをパッケージやPOPなどに利用が可能となり、「小麦由来の食物繊維」が含まれている商品であることを店頭などでアピールできる。機能性に関しては、秋にも研究論文の発表を予定しており、3月24日から東京農業大学世田谷キャンパスで開かれる「日本農芸化学会大会」では腸内環境改善の検証について研究成果を報告する。国内のみならず現在、豪州でも同社グループ会社であるアライドピナクル社が販売に向けた準備を進めている。

山田貴夫社長は「当社では通常の小麦粉開発の倍以上の時間をかけ、おいしさと健康を両立した小麦粉を生み出すための試行錯誤を重ねてきた。『アミュリア』は当社の技術の粋を結集した商品。自身も『おいしい』の先に健康がある世界を夢見ている」と意欲を語った。

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