13.9 C
Tokyo
15.9 C
Osaka
2026 / 02 / 14 土曜日
ログイン
English
加工食品製粉「揚げ物はなくならない」 業界の苦境を伝える 全国パン粉組合 小澤理事長

「揚げ物はなくならない」 業界の苦境を伝える 全国パン粉組合 小澤理事長

全国パン粉工業協同組合連合会はこのほど業界紙記者を集め、パン粉業界の近況を報告した。

23年秋は麦価が6期ぶりに引き下げられたが、それまでは上昇が続き、小麦粉以外のコストも上昇する中で、それを吸収し切れていない企業が多い。粉価は1月に改定の予定だが、来年の春は再び麦価が上がるという見方が強い。

こうした現状を受け、小澤幸市理事長(富士パン粉工業社長)は「次の春は上がるだろうという予想が共通認識になっている。この2回をもって据え置いてもらえれば、何とか会社の体力を温存できる」と強調。同時にパン粉の認知度を高めるための活動に注力する考えを示し、次の通り語った。

  ◇  ◇

今回値下げされる前まで、据え置きを除き過去4回値上げが続いたが、各社とも満額は価格転嫁できなかった。以前は小麦の価格だけでやりくりできたが、昨今はエネルギーや人件費が高騰し、小麦だけで考えられなくなっている。今度の春は上がるだろうという予想が共通認識となっており、この秋と次の春の2回をもって据え置きにしてもらえれば会社は何とか体力を温存できる。

人件費が高騰し、人を集めるだけでも労力がかかり、注文があっても生産できないこともある。政府は賃上げを要求するが、その原資もない。パン粉メーカーがベースアップをして賞与を出し、機械の更新や株主への配当を実現するには小麦粉の4倍の価格で販売しなければ難しい。

パン粉の一般的な認知度は低く、メーカーが自社でパンを焼いて冷蔵し粉砕して、再び冷蔵して作っているということは、あまり知られていない。もっと広報活動を行い啓蒙しなければ市民権が得られず、苦しい事情も分かってもらえない。

今後は家庭用のレシピ提案やイベントへの参加、ホームページの充実などを通し、広く関心を持ってもらう努力をしていきたい。揚げ物は決してなくならない。お弁当にも必ず一つ入っている。どうしたら認知度を高められるか考え実行する。

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。