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逆光線(コラム)新しさを阻むのは

新しさを阻むのは

たとえば「選挙」という制度が存在しなかったとして、今からそれを作るとする。そのとき、各地に設けた投票所に有権者の足を運ばせ、候補者名を書いた紙を箱に投じてもらうといった方式をとるだろうか。選挙運動も投票も、最初からネットの活用を主体に制度設計を考えるのではないか。

▼長年難病を患っていた母が亡くなり、煩雑な手続きに追われた。マイナンバーカードができても、死後の公的手続きには膨大な紙の書類が必要だ。戸籍謄本ひとつとっても、故人の郷里の役所に手数料を小為替で郵送して印字した紙を送ってもらうアナログ手法が健在。同内容だが制度変更の前後で書式の異なる2通が必要とかで、追加の小為替を求められるおまけつきだ。

▼新たな仕組みを導入しようとすると、現行との比較からあれこれ懸念が出てくる。結果、根本的な改善や革新が遅々として進まないことが往々にしてある。

▼話は変わるが、ハロウィーンの夜の渋谷は久しぶりに平穏だったらしい。結構なことだが、一部の不届き者を排除するための措置で、新しく生まれたかもしれない文化がひとつ潰されたのだとしたら残念だ。

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