内定式で「天ぷら研修」 昭和産業が4年ぶり実施

昭和産業は10月2日、24年入社予定の28人の内定者を対象に「『体験型内定式』天ぷら研修」を実施した。同研修は2016年から実施しており、コロナ禍の中断を経て4年ぶり5回目の開催となった。

体験型内定式は、内定者が経営陣や社員、内定者同士のコミュニケーション、商品や企業に対する理解、社会人になることの意識改革、調理への理解促進や食品ロスへの認識を深めることを目的に実施している。内定者は来春の入社に先立って天ぷらの手軽さや楽しさ、揚げたてのおいしさを味わった。会場には塚越英行社長と細井義泰常務も同席し、内定者と同じエプロン姿で調理に参加した。

塚越英行社長(昭和産業) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
塚越英行社長(昭和産業)

内定者は、社内認定制度であるSHOWAマイスター(天ぷら)シニアマイスターの薄井富美子さん(開発センター)から、天ぷらの知識や揚げ方、注意点のレクチャーを受け実演を見学。6班に分かれ料理のテーマを決め、3班がロングセラーの「天ぷら粉黄金」を、残りの3班が昨年発売のヒット商品「もう揚げない!焼き天ぷらの素」を使い調理に挑戦。

食材にはエビ、鶏ささみ、ナス、サツマイモ、レンコンなどのほか、まんじゅう、刺身、カニカマといった家庭で残りがちな食材をリメイクレシピとして使用。食品ロスの削減についても学んだ。

事前に実施した内定者へのアンケート調査では「食品ロスを減らすために意識していること」という問いに対して、「使い切れる量しか買わない」(23人)、「作り置きメニューでまとめて調理する。まとめて調理して冷凍。小分けにして冷凍する」(8人)、「アレンジレシピを調べる。残っているものからメニューを考える」(5人)といった回答が得られた(複数回答)。「進化系天ぷらコース料理」をテーマとした班は、野菜を細かく刻んでかき揚げにすることで、余った食材を組み合わせて活用できるようにするなどの工夫をしていた。

塚越社長のあいさつ 内定者の皆さんには当社の代名詞と言える天ぷら粉を使った調理の楽しさやおいしさを実感してほしい。当社では現在中期経営計画を進めており、3年後の90周年とその先に向けて成長するために社員一人ひとりが進化することを目指している。4月には創業以来、初となる抜本的な組織改編を行った。来春には十分に力を発揮できるよう舞台を整えるので、入社後は思う存分に力を発揮してほしい。

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