尾家産業は8月23日、名古屋国際会議場で「2023年秋季提案会」を開催した。
今回は「FeeL~ 五感ヲ研ギ澄マセテ」をテーマに、五感に訴える食材・メニューや施策をラインアップ。回復基調にある外食産業や、注力分野であるヘルスケアフード、中食関係者に向けて提案を行った。当日はメーカー約90社が出展。得意先各方面から約500人を招き、今秋冬の新商品・イチ押し商品や重点取り組みなどを紹介した。
開会式では、尾家健太郎社長が挨拶。「今期第1四半期は、おかげさまで増収増益となった。コロナが5類に移行して外食などが元気になってきたことや、コロナ前から取り組んでいるヘルスケアフードが順調なことなどが増収要因。利益については、皆さまからご案内をいただいた値上げを当社営業がしっかり受け止め、お客様に何度も丁寧にご説明をして価格改定できたこと、加えてコストコントロールもしっかり継続できていることが増益につながっている」と足下の業況を解説。
続けて、「あわせて業績予想の上方修正も行った。売上高は60億円上乗せして1千30億円を目標に掲げている。これをやり遂げるためにも、この提案会が重要。成果を追求していきたい」とした。
今回の提案会の尾家オリジナル企画としては
①「五感で楽しむグルメ」
②「PBコーナー」
③「新商品一気見せ!」
④「おせち提案コーナー」
⑤「やさいバス」
などを用意。
「五感で楽しむグルメ」では味覚・視覚・聴覚・触覚・嗅覚を楽しませる各種メニュー提案を用意。PBコーナーでは「リバイバル」と銘打ち、ロングセラーながら最近はスポットの当たる機会が減った商品をベテラン社員の声から選定した。「やさいバス」は、今春に続いての提案で、特にホテル関係者からの注目度が高いという。
溝口正則・中日本東部地区統括によると、同地区の第1四半期業況は、「売上は全社平均並みの前年比20%増。外食が同水準の伸び率だったほか、重点項目としているヘルスケアフード(14%増)や素材品(=MVF、約20%増)も好調をキープ。中食も10%超のプラスとした。総じて値上げがしっかりできているお客様・得意先さまは好調」だという。
秋以降についても引き続き景況回復やインバウンドの復活が期待されるところだが、「やはり課題は人手不足。われわれの提案でこれを解消できるようにしていきたい」とする。