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逆光線(コラム)猛暑に10年後を思う

猛暑に10年後を思う

いつもそうだが毎年2月の厳冬期、早く桜の季節にならないかなと春の訪れを心待ちにするようになる。3月に水仙が咲き始めるとあと1か月、コブシが咲けばあと2週間と心がだんだん弾んでくる。

▼8月に早くススキの季節にならないかなと思ったことは一度もなかった。お盆になれば朝晩涼しい風が吹き始め、虫の音も聞こえるようになる。アイス業界は今もお盆を目安に、どんな暑い夏でもそこまでの在庫があれば品切れを起こすことなく夏を乗り越えられるとお盆を指標にしている。

▼今年は違う。お盆を過ぎてもススキを渇望するほどの厳冬期ならぬ厳夏期が続く。今の子どもたちはこの猛暑が普通になっていくのだろうが、昭和育ちのこの身はつらい。平日は外出せざるを得ないが、休日はクーラーをかけ幽閉蟄居を決め込むしかない。

▼桜の開花も年々早まっている。満開の桜の下に新入生の姿はなく、卒業式の前に咲いてしまう年もあるほどだ。今年はコブシと桜を同時に見た。10年後に、23年がターニングポイントの年だったと振り返ることになるのかもしれない。

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