「腸活」は健康法として浸透した。味噌や納豆など日本伝統の発酵食品は日本人だけでなく外国人観光客からも関心を集め、発酵ツーリズムも広がった。
▼発酵食品から乳酸菌やビフィズス菌、酪酸菌などを摂取するだけでなく、菌のエサとなり健康に有用な短鎖脂肪酸を産生するのが発酵性食物繊維だ。食品企業とアカデミアによる発酵性食物繊維の啓発や摂取を促す取組みが進む。
▼京都府立医科大、摂南大、国際医療福祉大、吉野家HD、太陽化学は、グアー豆由来の食物繊維の継続摂取が労働生産性とQOLを高めたという研究成果を「第80回日本栄養・食糧学会学術大会」で発表。仕事の集中力向上やパフォーマンス向上、睡眠の質などが改善したという。日本人の労働生産性の低さは何かと話題になる。国の経済力に直結するだけに良いテーマだと感じた。
▼ヒポクラテスは「すべての病は腸から」という言葉を残した。腸の健康は免疫や脳機能、メンタルヘルスや美肌、疲労感軽減などにつながる。ゲノム解析技術などの進化による、さらなるメカニズム解明に期待したい。



