丸美屋食品工業は、23年秋冬に向け新たに44品を発売する。60周年を迎えるふりかけ「すきやき」の期間限定品や、韓国で話題になっているもちもち食感の「タンミョン」を使った初のセット商品など、多彩な商品群で市場の活性化を図る。
このほど開いた発表会の席上、杉山典由取締役マーケティング本部本部長は「1~6月の売上実績は前年比9%強増と伸長。市場環境が変化する中、特にふりかけが相対的な価値をご評価いただけている。昨年と今年で2回の値上げを実施するも個数ベースで前年を上回った。この勢いを後半にもつなげたい。中華類はトータルで前年超えながら、麻婆豆腐の素はマイナス。下期は期間限定品などで需要を掘り起こし、年間でプラスを目指したい。釜めしの素とキャラクター商品は順調に推移」などと述べた。
ふりかけは、「すきやき」発売60周年を記念した期間限定品の第2弾で「同たまご入り甘辛醤油だれ付き」を投入。別添の生卵と割り下をイメージした「たれ」を加えると、ドライだけでは味わえないおいしさが楽しめる。
「混ぜ込みわかめ」の発売35周年にあわせ、新たに「混ぜ込み赤しそ」シリーズ3品(「若菜」「梅おかか」など)を発売。ふりかけ市場で赤しその需要は大きく、混ぜご飯の新バリエーションとして潜在ニーズを開拓する。
「ソフトふりかけ」シリーズが発売25周年を迎えた。釜めしや駅弁で人気の「鶏ごぼう」を新アイテムで追加する。既存の「鮭めんたい」は口当たりと風味を改良した。
中華・韓国・エスニックも充実した品揃え。注目は、韓国で話題になった幅広タイプでもちもち食感の「タンミョン」を使った初のセット商品。「タンミョン」とは韓国語で春雨を意味する。「麻婆タンミョン」「鶏白湯タンミョン」「とんこつ醤油タンミョン」の3フレーバー。好みの肉や野菜と煮込んで調理すると、ボリュームあるメーンのおかずや鍋料理に仕上がる。発売にあわせWEB施策などを予定。
定番シリーズの活性化策として「期間限定 えび味噌麻婆豆腐の素」をラインアップ。ひき肉入りのため、豆腐と長ネギを用意するだけで海老と味噌が濃厚な本格メニューが完成する。別添の「えびオイル」で風味が増す。
「贅を味わうかに玉の素〈黒酢仕立て〉」は、高付加価値・高価格帯に位置付ける商品。卵4個を加える簡単調理で贅沢な味わいのかに玉が楽しめる。なお、昨夏投入した「贅を味わうかに玉の素〈淡雪仕立て〉」が好評発売中。
釜めし・炊き込みご飯の素では、目新しいご当地ごはんの「新潟醤油赤飯の素」で活性化。原料に新潟仕込みの醤油や北海道産金時豆を使用。新潟県長岡市やその周辺で親しまれている郷土料理を手軽に味わえる。
メニュー専用調味料は「おうち食堂」ブランドで展開。主菜向け(2人前×2回分)で人気の味わいをアレンジした「鶏とポテトのヤンニョムソース炒めの素」、いつもの白菜を使ったメニューとひと味違う「味噌バタクリーム煮の素」を提案する。
近年は個食シーンに応える米飯類が柱に育ってきた。今秋はセット米飯タイプの「松茸釜めし」を具材増量などブラッシュアップし、新規で「キーマカレー」を商品化。