味の素大阪支社 グループ新製品説明会開催 商品価値を伝える

味の素大阪支社をはじめ、関西に拠点を置く味の素グループ6社は7月19日、秋季新製品試食説明会を大阪市の帝国ホテル大阪で3年半ぶりに開催し、関西・中国・四国のスーパー、卸、業務用などの得意先約500人が来場した。今年4月から味の素大阪支社長に就いた小笠原卓也氏は「メーカーとして新商品を市場に投入することは重要だが、その価値をしっかり伝えていくことが大切。それには得意先さまなどと一緒に取り組んでいくことが重要」と語った。

会場は各社が新商品とともに販促も提案。味の素は「Cook Do」45年間の集大成に位置付ける「極(プレミアム)麻辣麻婆豆腐用」などを提案。同品の開発背景について小笠原支社長は「コロナ禍から、家庭では本格的な中華を食べたい需要がある。辛口レベルは最大で、辛さだけでなくおいしさも両立させた」と説明した。

グループ各社も今秋の一押し商品を発表。味の素冷凍食品は「塩分を控えると好きなメニューを食べられない、生活者課題をしっかり解決」(金山浩志関西リテール営業部長)する「白チャーハン」を紹介。独自の減塩技術で塩分を40%カットした。AGFは「ちょっと贅沢な珈琲店」のスティックブラック関西まろやかブレンドを、J-オイルミルズは「AJINOMOTOダブルハーフ」を、ヤマキは「韓福善キムチ鍋つゆ」をそれぞれ紹介した。

関西の新製品説明会では初出展したグループのマーケティング活動のサポートなどを担う味の素コミュニケーションズの永井敦美社長は「店頭販促ではデジタルシフトが進んでいる」と現況を話し、店頭などでの「アバターによる遠隔接客システム」を紹介し、「一人が数店舗を受け持つことができる」と利点を説明した。同社はこれまではグループへの提案が主だったが、今後はグループ以外の取り組みも強化していく考えで、流通独自のキャンペーンなども会場で提案していた。

その他、会場ではインバウンド対応として各国言語でのオリジナル漫画によるPOPや、イベントなどで活用できるやさしおなどをカプセルに入れたガチャガチャの提案などユニークな販促提案も見られた。