8.5 C
Tokyo
11.7 C
Osaka
2025 / 12 / 19 金曜日
ログイン
English
飲料系酒類「記憶力」着目のノンアル 機能系商品に新機軸 将来見据えた健康意識に サントリー

「記憶力」着目のノンアル 機能系商品に新機軸 将来見据えた健康意識に サントリー

度数0.00%のノンアル飲料に新機軸の登場だ。サントリーは、日本初の「記憶力」に着目したビールテイスト飲料「あしたを想うオールフリー」を発売する。

内臓脂肪を減らす「からだを想うオールフリー」(19年発売)に続く、機能性表示食品第2弾。記憶力を高めるのに役立つGABAを、1本350㎖当たり100㎎含有している(記憶力=加齢に伴い低下する認知機能の一部/言葉や見たものを思い出す力)。

「コロナ禍を経て、世の中は大きく変わった。目の前の健康課題だけでなく、よりよい生活のために健康を重視するという、将来を見据えた健康意識が高まっている。それを後押しする商品の提案でノンアル飲料を拡大したい」(同社ビールカンパニーブランド戦略部長・梅原武士氏)。

近年はレモンサワーテイストやハイボールテイストなどにも広がりをみせるノンアル飲料だが、消費者にとってノンアルとの最初の接点となることが多いビールテイストの需要創造で市場全体の活性化を目指す。

なかでも市場を牽引するのが高機能系商品だ。開発にあたり新しい機能価値の方向性を検討。体脂肪や体重など数値化できる健康課題とは別に、数値化が難しい将来への不安・悩みとして「記憶力」に関心を持つユーザーが多いことが同社の調査で分かった。「人の名前が思い出せない、何をしようとしたか忘れるといった悩みを、40代以上では7割が感じている」(梅原氏)という。

同種の製品ではこれまでにない方向性だが、記憶力の悩みは内臓脂肪や体脂肪と同等のボリュームがありながら見込まれるユーザーの重複は少ない。新たなノンアル高機能系として十分なボリュームと市場拡大のポテンシャルがあるとみる。

「ノンアルコール=アルコール0.00%のお酒」と定義する同社では、酒を飲む人も飲まない人も一緒に楽しめる文化の創造を目指してラインアップを強化。最需要期へ向け、新たなビールテイスト高機能系「あしたを想うオールフリー」を6月20日に発売するのに続き、「のんある晩酌 ハイボール ノンアルコール」を27日に発売。「ノンアルでワインの休日(夏のロゼ辛口)」も7月18日から期間限定発売する。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。