ローソンは、夏季に向け冷し麺で新たに「うるもち涼麺」シリーズを立ち上げ、冷製生パスタや冷し担々麺などバリエーション豊かな5品を開発、5月中旬から全国のローソン店舗で順次発売している。「冷し麺は既存の定番品とあわせて全14種類に拡大。お客様に選ぶ楽しさを提供し、特に20~40代女性ら新規ユーザー層の獲得を図っていきたい」(同社)。
冷し麺は気温の上昇とともに需要が高まる。麺類全体に占める売上構成比を見ると、3月は約20%だが、5月頃から徐々にアップし、ピークの7月は約60%に達するという。ただし、既存の品揃えは「冷し中華」「ざるそば」などの定番品が中心。ユーザー層は男性の比率が高く、女性や若年層は比較的手薄とみられる。メニュー豊富な新シリーズを訴求し、夏場の即食ニーズを幅広く取り込みたい考えだ。
「コロナ下では定番志向や短時間の買い物が主流だったが、アフターコロナでは買い物に時間をかける人が増えた。新シリーズは専用棚で展開し、既存品とあわせて冷し麺のバラエティ化をアピールしていく」(同社)。5~8月の調理麺売上は前年同期比110%を目指す。
「うるもち涼麺」シリーズは、5月16日から「うるもち! お出汁で食べるたらこの冷製生パスタ」「同 海老とトマトクリームの冷製生パスタ」、同23日から「同まろやか豆乳の冷し担々麺」、同30日から「同 豚しゃぶと夏野菜のおろしうどん」「同 澄み渡るスープの冷麺」を発売。麺は新たに北海道産小麦「きたほなみ」100%使用の小麦粉とタピオカ由来の加工でんぷんを配合した、もちもち食感のオリジナル麺を使用(うどん除く)。ジュレの清涼感やボリュームある具材などで満足感を高めた。
「同まろやか豆乳~」は税込599円、他4品は同559円。定番の「8種具材の冷し中華」「ざるそば」「冷しおろしぶっかけうどん」はリニューアル発売。