日清食品HD 「プラントベースうなぎ」開発に成功 厚さ10mmまで再現 食料の持続可能性に貢献

日清食品ホールディングスは、このほど動物由来原料を不使用の「プラントベースうなぎ」の開発に成功した。同社グループの最新フードテクノロジーにより、“うなぎの蒲焼き”の食感や見た目、風味を忠実に再現している。「豊かな日本の食文化を守るため、持続可能な食料システムの構築に貢献できれば」(広報部)。

「プラントベースうなぎ」の開発は2018年頃にスタート。現在は「長さ240mm×幅70mm×厚さ10mm」程度の大きさまで再現できている。「商品化は検討しているが発売時期は未定」(同)。

本物の食感に近づけるため、生地は3層に分けた。「白身層」は、主に粒状大豆たん白を使用し、ふわっとした食感と繊維感を両立させている。「中間層」は、植物油脂などを使用しうなぎと脂身の間にあるとろっとした食感を追求。「皮層」は、竹炭粉末を使うことで特有の黒さにこだわった。“うなぎの蒲焼き”の見た目は、3層の生地を専用の金型に詰めて蒸した後、タレを塗り、炙って焼き目をつけて表現した。

高級食材として知られる“ニホンウナギ”は国際自然保護連合により絶滅危惧種に指定されている。養殖においても、稚魚のシラスウナギが減少傾向にあるという。同社は「東京栄養サミット2021」にあわせ独自のコミットメントを策定。その一環で「プラントベースうなぎ」の開発と商品化を進めており、 “持続可能な食料システム”の構築に貢献したい考えだ。

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