塩全品値上げへ 7月からマルニ

マルニ(大阪府八尾市、脇田慎一社長)は、7月1日出荷分から全取扱商品の価格を改定する。値上げは2019年6月以来約4年ぶり。

同社は家庭用をはじめ中食、外食産業に販路を持つ特殊製法塩メーカー。フレーバー塩や小袋品など幅広い品揃えを持つ。

NB約50アイテムについては、7月1日納品分より12~47%の値上げとし、主力商品「エンリッチ塩450g」は税別希望小売価格を168円から194円とする。

価格改定は塩原材料や食品添加物、光熱費、物流費などのコスト上昇に伴うもの。同社では「コストプッシュ型値上げ」と説明しており、PB価格についても同時期での実施をめどに交渉を進めている。

塩業界では、プライスリーダー的な役割を担う塩事業センターが、7月1日出荷分より食卓塩100gほか家庭向け11商品の値上げ実施を発表しており、国内製塩最大手の日本海水は2月出荷分より1商品当たり15~40円(20%程度)の値上げを実施した。

特殊製法塩メーカーでは、生産コスト高や原料となる輸入塩の価格改定などにより各社が価格改定の時期を検討。昨年は業務用塩だったが、今年は家庭用塩の価格改定が相次ぎそうだ。