日本気象協会 biz tenki
加工食品伯方塩業 松山空港に飲食店...

伯方塩業 松山空港に飲食店 塩の新たな魅力伝える 塩おでんと塩ビールが人気

 伯方塩業が3月末、松山市の松山空港に開いたスタンドバー「Tabijio(タビジオ)by 伯方の塩」。同社が飲食店を開くのは、今回が初めてだ。「これまでとは違う形で、『伯方の塩』の価値を伝える場とする。料理やドリンクを通して、塩の魅力を体験してもらいたい」(同社)。オープンから1か月経った店を訪れた。

 店舗は空港の入口付近に位置し、館内に入ると同時にだしの香りに誘われる。外観は塩釜をイメージし、白を基調とする。店内中央のデジタルサイネージでは、愛媛の海や島の風景を映している。こうした雰囲気の良さもあり、立ち飲み店ながら女性客が半数を占める。

 看板メニューは市内にある隠れ家的な人気店、山本兵太郎商店が監修した塩おでん。醤油を使わず塩で、だしと素材のうま味を引き立てる。ドリンクの目玉も、地元のブルワリーと開発したオリジナル塩ビールだ。

人気の塩クラフトビール
人気の塩クラフトビール

 このおでん5種盛りと、ビールをセットで頼む人が多い。人気のおでんは味しみ大根、半熟たまご、そして愛媛の名産じゃこ天。おでん以外では、唐辛子塩をトッピングしたポテトサラダやだし茶漬けが好評という。

 同社は24年9月、JR松山駅の新商業施設内に初のショップ「with salt 伯方の塩」をオープンした。人気の塩ソフトクリームをはじめ様々な食品やドリンクを販売する。

 今回は、飲食店として塩の魅力を伝える目的で空港内になかったスタンドバーを開いた。「松山に来られた方が、帰りの搭乗前に立ち寄って一杯できる店を目指す。旅の良い思い出をここで締めくくってもらいたい」と木村洸希店長。

 松山空港は市内中心部に比較的近いこともあり、地方の空港としては乗降客が多く、24年度は307万人が利用した。こうした利用客をどれだけ取り込めるかが課題となる。「お客様に立ち止まってもらうための工夫、店の認知度を高めるためのプロモーションに力を入れる」(木村店長)。

 5月からはソフトクリームとドリンク以外にも、テイクアウトメニューを拡充。乗降客だけでなく、空港職員などの利用も視野に入れる。おでんに合うノンアルコール飲料や、夏向けメニューの開発も進める。

 「駅と空港に2つの店を開いた。BtoCの商売で塩の可能性を広げたい。いずれは愛媛県外にも展開できれば」(同)と意気込む。

◇ ◇

【Tabijio by 伯方の塩】松山空港ビル1階(国際線ターミナル前)、店舗面積29㎡、営業時間9~19時。

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。