10.7 C
Tokyo
6.4 C
Osaka
2026 / 02 / 16 月曜日
ログイン
English
逆光線(コラム)廃業か、倒産か 海苔業界の危機
KNOWLEDGE WORK 20260303

廃業か、倒産か 海苔業界の危機

「買わずに廃業するか、買って倒産するか」。今、海苔業界で半ば自虐的な冗談が広まっている。国産海苔の6割を生産する佐賀、福岡、熊本の有明3県は、赤潮と極端な栄養塩不足から秋芽網の収量が半減。年明けから始まった冷凍網は7割減と、状況は悪化する一方だ。

▼凶作の年は収量ばかりでなく、品質にも影響が及ぶ。例年なら黒々とした柔らかい海苔が採れる冷凍の一番摘みも、今年は緑色で硬く味も悪い。普通なら家畜の飼料などに回る海苔が、玉の確保に追われ信じられない値がついている。

▼その一方で、瀬戸内や兵庫などの生産地は順調に推移しているため、日を追うごとに値は上がり1枚12~13円クラスの海苔に30円の値が付いた。スーパーの売れ筋3つ切り30枚入り358円は、仕入れ値通りに上げれば700円になる。

▼毎年仕入れ資金5億円で1万本を確保している海苔屋は、今年も5億円なら4千本しか手当てできず、売るものがなければ廃業せざるを得ない。高値で買えたとしても売価に転嫁できなければ倒産するしかない。こうした現状から、冒頭の自虐ネタが生まれている。

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。