4.4 C
Tokyo
4.9 C
Osaka
2025 / 12 / 13 土曜日
ログイン
English
流通・飲食中食・惣菜スーパーの恵方巻 物価高でも贅沢提案 ハーフで家族向けも

スーパーの恵方巻 物価高でも贅沢提案 ハーフで家族向けも

スーパー各社が高価格帯の恵方巻に力を入れている。物価高が続く中、イベント性の強い節分において非日常的な提案で贅沢志向を喚起する一方、ハーフサイズなどを増やし買いやすい価格帯でファミリー需要にも訴求する。

イオンリテール近畿カンパニーは神戸牛ローストビーフや三重の伊勢えびを使った1万円の2品をはじめ、3千円以上の「贅沢恵方巻」を過去最多の6品揃えた。また、海鮮巻やサラダ巻を一度に楽しめる幅12cm、約1.5㎏の「23品目のごくぶと巻」(5千980円・税抜)を初めて販売し、家族でのシェアを提案している。

同社では予約限定商品を10品目に拡充し、事前予約を強化したほか、ハーフサイズや4分の1セットの量を増やした。「節約中でも少しずつ良いものを楽しみたいという声に応えたい」としている。

イズミは自社製造ブランドの「牛肉しぐれ巻き」、昨年に比べ肉の量を1.4倍に増やした「ローストビーフの恵方巻」(各1千280円・税抜)のほか、「海鮮うず潮太巻」(2千680円・同)などを展開。ハーフサイズの商品も揃え、家族でのシェアを提案する。

平和堂は生本鮪の大トロや中トロなどを詰めた「感謝を詰め込んだ海鮮恵方巻」(5千980円・税抜)や「近江牛肉巻セット」(1千580円・同)など“プチ贅沢”な恵方巻を揃えるほか、手巻きセットなど家族向けの商品も用意した。

なお、各社とも12月初めごろから予約を受け付けるなど食品ロス削減へ対応する姿勢を強めた。「予約購入の推奨や製造・販売計画の工夫により食品ロス削減を進めている」(平和堂)。

関連記事

インタビュー特集

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。