日清食品「完全栄養食」 安藤社長が国際高血圧学会で研究成果を披露

日清食品の安藤徳隆社長は、このほど京都で開催された「第29回国際高血圧学会」において、現在取り組みを進めている「完全栄養食」の研究成果について講演した。

国際高血圧学会は1966年設立。高血圧および関連する心血管疾患における心臓病と脳卒中を予防するための科学的研究と知識の向上などを促進・奨励している。

「完全栄養食」は、様々な栄養学的見地を参考に、独自かつ最先端のフードテクノロジーを駆使して開発。「見た目やおいしさはそのままに、カロリーや塩分、糖質、脂質などがコントロールされ、必要な栄養素を全て満たす食」をコンセプトに掲げ、将来的に「好きなものを、好きなときに、好きなだけ楽しめる世界」の実現を目指している。

講演では、「完全栄養食」の研究に至る背景、各種臨床試験の結果、慶應義塾大学医学部に開設した共同研究講座、高血圧患者や糖尿病患者のQOL(Quality of Life)向上を目指した取り組みなどを紹介した。

同社は「世界の未病対策を促進し、Well-beingな社会の実現に寄与すべく、これからも『完全栄養食』に関する研究を進めていく」としている。