訪日客に新たなアプローチを

新型コロナの水際対策をめぐり、制限していた外国人観光客の入国が再開された。まずは98の国と地域の添乗員付きのツアー客が対象となる。インバウンドへの期待も高まってきている。

▼外食企業の3月期決算は軒並み減少したが、第6波が落ち着いた4~5月は国内の人の動きが活発化して大きく改善。業態にもよるが、コロナ前のインバウンドを除く売上まで回復したところもある。ところが長引く巣ごもりで生活様式が変わり、以前の経営手法が当てはまらなくなってきたという。

▼深夜営業をする大手レストランチェーンでは、23時以降の客入りが悪くなった。遅くまで外で飲食する習慣がなくなり、フル営業に戻った今も夜間売上が落ち込んだままだ。夕食・夜食需要に頼っていた経営から、日中にいかに客を呼べるかが課題になっている。一方で、すっかり市民権を得たテイクアウトやデリバリーが旺盛であり、今後も一定数の需要が残る見込み。店内飲食の活性化を図りながら、トータルで売上を作る経営が求められている。

▼食生活が変わったのはなにも日本人だけではない。インバウンドへのアプローチも、新たな局面を迎えているのではないだろうか。

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