カレーと認知機能の関係探る ハウス食品グループ本社が成果

ハウス食品グループ本社は、東京大学の五十嵐中客員准教授、二松学舎大学の小久保欣哉准教授との共同研究で、カレーを長期的かつ頻繁に摂取する食習慣は良好な認知機能と関係していることを確認した。日本人対象の疫学研究では初となる結果で、この研究成果を昨年11月21日に大阪市で開催された第28回日本未病学会学術総会で発表した。

研究では、50歳以上の一般生活者を対象に「調査直前1年間」(短期)と「成人以降で調査1年前まで」(長期)のカレーの摂食頻度について、認知機能との関係を明らかにした。

その結果、長期のカレー摂食頻度が高いほど、認知機能が有意に良好であること、また、長期のカレー摂食頻度と認知機能との関係については、短期のカレーの摂食状況も重要であることが分かった。

カレーの食習慣が認知機能維持に寄与している可能性が考えられたことから、同社は今後、カレー摂食が認知機能に及ぼす影響について詳細に検討する予定。また、カレーやスパイスの摂食がほかの健康機能に及ぼす影響についても継続して研究を行う。