丸美屋食品 22期連続増収達成 巣ごもり需要の高止まりで

丸美屋食品工業は12日、2021年12月期の業績報告会を開き、22期連続の増収を達成したことを明らかにした。前12月期の総売上高は前年比4.0%増の564億3千700万円。「巣ごもり消費の高止まりといえる状況」(阿部豊太郎社長)の中で、キャラクター商品や簡便、即食、小容量の各ニーズに対応した商品、ワンランク上のおいしさを味わえる商品が牽引した。22年12月期は総売上高として同3.3%増の583億円を計画。23期連続の増収を目指す。

総売上高の内訳を見ると、市販品は前年比3.4%増の477億400万円、業務用・その他は同7.4%増の87億3千400万円で着地した。市販品では「のりたま」「麻婆豆腐の素」「とり釜めしの素」の基幹3品が前年伸長の反動で微減にとどまったが、「鬼滅の刃」を含むキャラクター群が同24%増と伸長。セット米飯群が同32%増となるなど、巣ごもり需要に対応した商品が伸長し増収につながった。

基幹3群を見ると、ふりかけ群は1%増。「のりたま」4%減、「すきやき」3%減、「味道楽」1%増、「混ぜ込みわかめ」6%増、「ソフトふりかけ」前年並みとなった。

中華群は前年並み。「麻婆豆腐の素」2%減、「麻婆茄子の素」8%増、「春雨」3%増、「かけうま麺用ソース」1%増、「贅を味わう」5%増となった。

釜めしの素群は1%増。「とり釜めしの素」4%減、「五目釜めしの素」3%減、季節限定品28%増となった。

同社は今12月期について「巣ごもり需要は高止まりで推移すると思う」「巣ごもり需要に対し、安心で便利で健康で楽しい商品を引き続き投入していきたい」(阿部社長)と強調。基幹商品のシェアアップに加え、次の世代の中核商品と位置付けるセット米飯、「贅を味わう」「かけうま麺用ソース」「春雨」の各シリーズ、さらに新商品の提案に力を注ぐ考えを示した。