逆光線(コラム)軽くなる言葉

軽くなる言葉

 「私が大統領に就任したらウクライナ侵攻は24時間以内に終わらせる」(トランプ氏)→就任後「6か月はほしい。できればそれより早く終わらせたい」→1年以上たっても継続中。「(イランへの攻撃は)すぐに終わる」「ほぼ終結している」(3月9日に同氏)→3週間経過も継続中。

▼今度は「(イラン撤退は)2週間以内だろう。あるいは3週間かもしれない」(同31日)だそうだ。覚えておこう。

▼戦争をめぐる言葉が軽くなっていると感じる。台湾有事を念頭に「力による現状変更に反対」を言い続けてきた日本政府。当然トランプ氏にも同じことを伝えるのかと思いきや「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけ」(高市総理)。これが「したたかな外交」と称賛されているそうだ。

▼最近では「戦争反対」を訴えると「戦争には誰だって反対。だけど…」と反論が飛んでくるらしい。本当に「誰だって反対」なのだろうか。ネットでは米国のイラン攻撃を支持する声すら見かける。だが「これまで、良い戦争や悪い平和なんて存在したことがない」(ベンジャミン・フランクリン)のである。(鈴木)

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