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「自宅で脳を健康管理」 安藤百福賞 大賞に関谷阪大教授

「食創会 ~新しい食品の創造・開発を奨める会~」(会長=小泉純一郎元内閣総理大臣)は「第29回 安藤百福賞」で3月11日に都内で記者会見を開き、最高賞の「大賞」を受賞した大阪大学産業科学研究所の関谷毅教授は「(自身が具現化した)小型で軽量・薄型のシート型ワイヤレス脳波センサは日常生活の中で手軽に脳や体の健康状態を計測できる。認知症、てんかんなどの予兆を発見することも可能」と話した。

安藤百福賞は1996年に創設。後援は文部科学省、農林水産省。食科学の振興ならびに新しい食品の創造・開発に貢献する独創的な研究者、開発者およびベンチャー起業家を表彰しており、大賞の選出は16例目。

食創会を主宰する安藤スポーツ・食文化振興財団の安藤宏基理事長(日清食品ホールディングス社長・CEO)は「今年で8回連続となる大賞を選出できて喜ばしく思っている。簡易なデバイスで微細な脳波を感知し健康維持に活用できることは意義深い」と述べた。

関谷教授は「社会的イノベーションを起こしたい」との想いで研究を重ねてきた。これまで脳波を計測するにはヘッドギアなどの装着が一般的だったが、病院に通って高額な医療費を支払う必要があった。新開発のシート型ワイヤレス脳波センサは、金属でありながら有機材料の柔らかさを生かし薄型でゴムのように伸び、誰でも額に貼って使うことができる。価格帯を極力抑えたこともポイント。高精度で脳波データを収集し、AIを使って解析する。

「計測技術とナノテクノロジーを結集したもの。自宅で体温計や血圧計を使うように脳を健康管理できるようになる」(関谷教授)とした。

脳波を計測することでおいしさや感情の変化も読み取れることが分かっており、すでに一部の食品メーカーで開発に活用されつつある。

表彰式には関谷教授をはじめ、「腸内細菌叢統合データベースの構築と精密栄養学の基盤研究」で「優秀賞」を受賞した国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所医薬基盤研究所の國澤純副所長、世界で初めてレモンスライス入りチューハイの量産販売を実現し「発明発見奨励賞」を受賞したアサヒビールの豊嶋麻里氏らも出席。小泉会長から表彰状と副賞が贈られた。

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