6.7 C
Tokyo
3.9 C
Osaka
2025 / 12 / 16 火曜日
ログイン
English
流通・飲食小売ヤオコー、持株会社制に移行へ 「ブルーゾーンHD」設立 他スーパーとの連携も視野に

ヤオコー、持株会社制に移行へ 「ブルーゾーンHD」設立 他スーパーとの連携も視野に

ヤオコーは10月1日付で持株会社ブルーゾーンホールディングスを設立する。14日の取締役会で、6月の定時株主総会での承認を前提として、単独株式移転による持株会社制への移行を決めた。

新設する持株会社ブルーゾーンホールディングスの傘下に、完全子会社のヤオコーと、グループ子会社およびその他関連会社を配置し、新たな経営体制に移行する。

人口減少や少子高齢化によるマーケットの縮小や消費者の節約志向の高まり、原材料費・人件費・建設資材のコスト上昇など厳しい環境が予想される中で、「独自の強みを持った食品スーパーマーケット企業が連帯しつつも切磋琢磨することで元気に勝ち残り、将来にわたって地域の食生活向上に貢献していくために持株会社制への移行を決断した」(同社)。

ヤオコーは主力である食生活提案型のライフスタイル業態と、グループ会社の「エイヴイ」「フーコット」のディスカウント業態を展開し、グループとしての商圏シェアアップを基本戦略としている。持株会社制への移行により、グループ各社が従来の「親子関係」ではなく「兄弟関係」となることで、各社が切磋琢磨しながら自律的な成長を加速させる。また、同社グループの考えに共鳴し、独自の強みを持つ食品スーパーマーケット企業との連帯により「大きな連合体の形成を目指していく」とした。

持株会社は「グループ売上高1兆円」に向けた基盤づくりを進め、M&A・新規事業開発・ESG対応などのグループ戦略立案とリスク管理、管理部門のシェアードサービスを担う。

関連記事

インタビュー特集

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。