6.8 C
Tokyo
13.3 C
Osaka
2025 / 12 / 08 月曜日
ログイン
English
流通・飲食小売オーケー関西進出迫る 域外勢力に基盤確立で対抗 関西フードマーケット 林社長

オーケー関西進出迫る 域外勢力に基盤確立で対抗 関西フードマーケット 林社長

関西フードマーケットの林克弘社長は11月26日に迫ったオーケーの関西初出店について「環境の大きな変化は楽観視できない」と前置きした上で、自社の対応策や取り組みについて次の通り語った。

  ◇  ◇

ディスカウンターには、オーケーのようなEDLPがあれば、ロピアのような家族層をターゲットに内容量にボリュームを出し、精肉に特化したディスカウンターもある。それぞれの強みを生かしていくのが、ディスカウンターの一つの取り組み方。消費者の生活防衛意識にある程度応える価格対応が重要になってくることから、当社も価格対応型店舗を計画。年度末には一部で試験的に着手する。

当社はイズミヤ、阪急オアシス、関西スーパーが統合してできた歴史のなか、カナートを含めて四身一体となって、仕入れ原価の低減や店舗運営のロープライス化に取り組まない限り、なかなか価格に反映できない。仕入れ原価の交渉となるとシナジーを生かした大量仕入れをはじめ、留め型やPB、ローカルブランドの開発にも量が必要になってくる。

もう一つの大きな課題はオペレーションの確立。昨年に阪急オアシスとイズミヤのシステムをようやく統合して、関西スーパーとは統合作業に入った。27年春先の完成を目指す。「本部」「店舗」「システム」「オペレーション」、そして肝心の「人」が正常に動いてはじめて、チェーンストアとして形になる。現在ロピアやオーケーは、まだ単店舗で動いている状態。これらが関西内で店舗数が増え、チェーン化した時、われわれが対抗できるように、それまでに確実に基盤をつくる。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。