スチール缶リサイクル協会は、このほど23年度のスチール缶リサイクル率およびリデュース率を公表した。
23年度のスチール缶リサイクル率は93.5%。21年度から13年連続で90%以上をクリアし、2025年度を目標とする第4次自主行動計画2025のリサイクル数値目標「93%以上維持」を達成した。
22年度のスチール缶リデュース率は、1缶当たり9.86%(3.50g/缶)の軽量化を実現。第4次自主行動計画で掲げた目標「1缶当たり重量9%の軽量化」を達成した。
廣瀬孝理事長(日本製鉄副社長)は「スチール缶リサイクルの資源循環を支えていただいている関係者に心より御礼申し上げる」としたうえで、スチール缶は消費者・自治体・事業者の分別・再資源化の取り組みが定着・整備されており、国内で発生する使用済スチール缶は製鉄原料として再資源化されていることなどを説明した。
また、協会が長年実施している短大・学校への支援事業では、スチール缶の集団回収実施団体への支援・表彰(23年度は29団体)、優れた環境教育に取り組む小中学校への支援・表彰(同20校)を実施。そのほか、環境美化活動の推進やSNSを活用した広報・普及活動、スチール缶をはじめとする資源循環推進の取り組み推進など、消費者・自治体・事業者と連携して持続可能な循環型社会構築に貢献する。