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新潟県酒類販売 地酒30銘柄セット好評 地場問屋の強み活かす

県酒販の愛称で親しまれる新潟県酒類販売。80以上ある県内ほぼ全酒蔵(一部限定流通品除く)との取り引きを強みに、「新潟地酒カップ30本セット」の販売(春季限定)や、「ぽん酒館」(越後湯沢駅・新潟駅・長岡駅)をはじめ主要な観光スポットの酒売場をサポートするなど、地場問屋ならではの提案で“新潟清酒”の活性化に一役買っている。近年の取り組みを佐藤稔取締役執行役員営業副本部長、大滝俊輔執行役員営業本部市場開発部長に聞いた。

「ぽん酒館」など酒売場サポート

春の恒例企画として「新潟地酒カップ30本セット」が好評だ。もともとはコロナ禍で「にいがた酒の陣」が2年連続で中止となった2021年3月、「自宅で酒の陣の雰囲気を少しでも感じていただければ」との想いを込めて企画した。以降、4年連続で展開。土産物店や酒販店を中心に想定を上回る売れ行きをみせている。

セット内容は、上越・中越・下越・佐渡の4エリアからバランスよく、30銘柄のワンカップ(180㎖など)を選定した。企画段階では、社内で「本数が多すぎる」「価格が高すぎる(税込8000円超)」など疑問視する声も出たが、「過去に一部百貨店の催事でよく売れた」(佐藤取締役)との実績があったという。ギフトや宴席用の需要に加え、日本酒のヘビーユーザーにとってみれば2~3週間で飲み切れるお得なセットだったのかもしれない。

「これだけの銘柄を揃えられるのは当社ならでは。春限定の企画だが、新潟のお酒には代表的な淡麗辛口だけでなく様々な味わいがあることを知って欲しい」(大滝執行役員)とアピールする。

同社の成り立ちをさかのぼると、多数の県内酒蔵が出資して設立された経緯がある。当時から新潟清酒のほぼ全銘柄を取り扱ってきた。

「銀座・新潟情報館」の試飲スペース
「銀座・新潟情報館」の試飲スペース

その歴史と強みを背景に、きき酒コーナーが有名な「ぽん酒館」(越後湯沢駅・新潟駅・長岡駅)、国内外の玄関口となる「新潟空港」、道の駅として賑わう「新潟ふるさと村」など、県産酒を総合的にアピールする酒売場の品揃えを担ってきた。直近では8月オープンの「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA」において、都内最大級となる試飲スペースの設置をサポートした。

佐藤取締役は「新潟清酒にかかわる情報量は当社が随一」と自負し、大滝執行役員は「蔵元の想いを小売業にしっかりと伝え、生活者とつなげられるようにしたい」と話す。

「達人検定」合格者が伝道師に

一方、同社は「新潟清酒達人検定」(主催:新潟清酒達人検定協会)の合格者が多いことでも知られる。第1回の08年以来、営業職・事務職を問わず全社員の受験を奨励してきた。特に最難関の「金の達人」は15人が突破。小論文やきき酒の課題をクリアする必要があり、これまでトータル268人(23年度時点)しか合格していない狭き門だ。

業界の伝道師として、新潟清酒が登場する様々なイベントなどでうんちくや楽しみ方を広めている。

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