2.2 C
Tokyo
0.1 C
Osaka
2025 / 12 / 27 土曜日
ログイン
English
流通・飲食小売バロー 惣菜でAI自動発注開始 ソフトバンク「サキミル」活用

バロー 惣菜でAI自動発注開始 ソフトバンク「サキミル」活用

バローホールディングス傘下のスーパーマーケット(運営はバロー)の惣菜部門の運営を担う中部フーズが、ソフトバンクが提供するAI(人工知能)需要予測サービス「サキミル」を活用した惣菜の自動発注を本格開始した。ソフトバンク、日本気象協会との取り組み。

中部フーズは、惣菜部門の運営を担うスーパーマーケット76店舗でAI自動発注を6月から開始。24年度中(予定)にバローが運営するスーパーマーケットのうち同社が惣菜部門の運営を担う全店舗(242店舗)への展開を進める。

今年1~5月に同社がスーパー31店舗と工場で行った事前検証では、店舗利益の約5%増加や発注作業時間の27%削減など、一定以上の効果を確認した。

取り組みの体制は、中部フーズが事前検証フィールドの提供、AI自動発注の導入主体、ソフトバンクは「サキミル」の提供、日本気象協会は「サキミル」の来店客数予測を活用した自動発注のAI予測モデルの構築、バローホールディングスはスーパーのPOSデータの提供。

AI自動発注では、店舗データに加えて、人流や気象データを活用したソフトバンクの需要予測サービス「サキミル」で予測した来店客数を基に、商品ごとの発注量を自動で提示するAI予測モデルを構築。惣菜を対象として、店舗と工場の両方におけるメリットを追求し、製造から販売までのプロセスでの利益最大化を指標とした。

その結果、商品の発注量が適正化されたことで、店舗では欠品率改善による売上の増加と値引きの削減や廃棄削減による利益の増加の両立を実現。またAIが自動で最適な発注量を提示するため、店舗や工場での発注作業や生産計画の策定にかかる時間が短縮され、業務効率化および業務負担の軽減につながった。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。