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逆光線(コラム)多様化する訪日客の嗜好

多様化する訪日客の嗜好

「和食だからといって、必ずしも外国人に好まれるわけではない」。惣菜メーカーの社長は指摘する。惣菜そのものは好調だ。病院や高齢者施設などの調理現場は人手不足が続き、手間のかからない調理済み食品のニーズは強まっている。ただ、外国人観光客の増加に比例して需要が伸びそうなホテルでは、和惣菜は期待ほどではないという。

▼例えば、きんぴらごぼうや、ひじき煮。いずれもスーパーの売場では1、2を争う売れ筋商品なのだが、外国人宿泊者が多いホテルの朝食バイキングでの動きは意外に鈍い。「寿司や天ぷら、ラーメンを食べた翌朝は慣れたものが好まれるのでは」とその社長は推測する。パンとコーヒー、スクランブルエッグである。

▼地方でご当地パスタの提案に力を入れるメーカーは、インバウンドをターゲットの一つに据える。関西や首都圏で日本食を満喫した口は、地方を回るころには食べ慣れた洋食を求めるのではという考えが根底にある。

▼当たり前のことだが、来日観光客が増えるにつれ、その好みや行動は多様化する。近ごろ、そのことを実感する場面が増えている。

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