サンヨー食品の2024年3月期業績は、グループ全体で売上高1803億700万円、前年比11・5%増、経常利益506億6800万円、12・6%増と増収増益だった。売上の内訳をみると、サンヨー食品単体が469億6600万円、14・0%増、エースコック、海外事業(米国子会社及びエースコックベトナムなど)、その他事業の合計が1千333億4100万円、10・7%増とそれぞれ2ケタ伸長した。
サンヨー食品単体の即席麺事業は、主力の袋麺「サッポロ一番」シリーズで創業70周年を記念した大型企画や初となる「減塩」シリーズの投入で販売を拡大。「ご当地熱愛麺」「旅麺」など多様なニーズに応えるラインアップ強化も奏功した。カップ麺は定番の「カップスター」と「サッポロ一番どんぶり」がリニューアル効果で販売好調だった。
一方、中国における持分法適用会社の康師傳控股有限公司(サンヨー食品33・42%出資)の23年12月期売上高は、中国元ベースで2・2%増、804億1807万人民元、為替レートが円安中国元高となったため円ベースは7・1%増の1兆6027億円(1人民元=19・93円で換算、以下同)と前年を上回った。利益は売上総利益が244億6708万人民元(6・8%増、4876億円)、税引前利益が47億7946万人民元(15・2%増、952億円)、親会社帰属純利益が31億1746万人民元(18・4%増、621億円)。
部門別の業績は、即席麺は売上高が2・8%減の287億9268万人民元(5738億円)、純利益が46・1%増の20億825万人民元(400億円)、飲料は売上高が5・4%増の509億3864万人民元(1兆152億円)、純利益が8・6%減の12億6011万人民元(251億円)、その他は売上高が8・2%減の6億8674万人民元(136億円)、純利益が▲1億5090万人民元(▲30億円)だった。
なお、康師傅の23年末の従業員数は6万68072人、営業所数は348か所、生産拠点数は76か所。