マックスバリュ東海 新中計3か年で500億円投資 新店・改装やノンストア事業拡大

マックスバリュ東海は次なる成長に向けて積極投資をかける。同社では24~26年度の3か年中期経営計画を策定したが、その中で示した総投資額は約500億円。21~23年度(200億円強)と比べ約2.5倍の規模となる。新規出店ならびに既存店活性化でドミナント深耕と個店営業力の強化を図るとともに、デジタル・IT・ノンストア事業にも継続投資。新たな顧客接点の創出・拡大や店舗業務の削減・効率化、生産性向上などにつなげていく。

新中計の総投資額500億円の内訳は、新店投資に125億円、既存店投資が165億円、デジタル・IT・ノンストア事業への投資が70億円。3年間で新店は約20店舗、既存店改装は約60店舗を予定。デジタル・IT・ノンストア事業においては決済・発注業務の効率化やデジタルコミュニケーションツールの活用、ECや移動販売、無人店舗の拡大などに充てる。

これら成長投資とは別に、経営基盤投資として140億円を計画。物流・PC網の整備が軸で、新センター・PCの開設も構想に置く。

新中計1年目となる24年度の投資計画は130億円。内訳については、新店投資35億円、既存店活性化投資25億円、その他70億円。

新規出店5店舗、既存店改装18店舗、ネットスーパー2拠点開設、移動販売30台新規稼働、無人店舗「Maxマート」40店舗開設、ウーバーイーツ20拠点開設などを計画。ノンストア事業は、早期に全売上に対する割合を5%まで引き上げたい考えだ。

また、冷凍ケースやセルフレジの入れ替え、電子棚札の導入、需要予測システムの活用など働き方改善、効率化推進、生産性向上を高める投資も実施。今後の働き手の減少という社会的課題を見据え、大型投資を先行させる。