ジャスミン焼酎「茉莉花」のジャスミン茶割り「JJ」若者に人気、急拡大 サントリー

サントリーは、業務用ルートを中心に販売数が急上昇しており近畿地区の販売構成比が6割を占めるジャスミン焼酎「茉莉花(まつりか)」を業務用、家庭用でさらに拡大させる。

500㎖瓶と1.8ℓ紙パックを3月から順次リニューアルするほか、335㎖缶を発売した。その「茉莉花缶」を3月5日からコンビニで先行販売するに当たり、なぜ販売数が急拡大しているかの理由や今後の展開方針などについて同日、大阪市内で報道向けにマーケティング活動説明会を行った。

販売急拡大の理由は、大阪や沖縄のナイト系含む居酒屋などでジャスミン焼酎のジャスミン茶割りが「JJ(ジェージェー)」の愛称で新しい飲み方として若年層を中心に口コミなどで広がったことがある。実際に同社の調査ではJJ飲用者の年代別は20~30歳代が77%と非常に高い。JJとして広がった理由に「語呂の良さ」「飲みやすさ」を考えられる要因として挙げ、新商品の缶の前面にJJと大きく記載するなど、商品とともにJJの認知拡大も図る。

茉莉花の発売は2004年。現在は500㎖瓶と1.8ℓ紙パックを主に業務用市場で販売しており、20年ごろから拡大傾向が見られ、特に23年の出荷実績(家庭用含む)は22年比で2倍以上、19年比で約10倍と一気に拡大しており、24年は23年からさらに2倍強となる30万ケース(缶除く)を目標に置く。

茉莉花のアルコール度数は、瓶とパックが20度で、新発売する缶は4%。同割合に設定した理由は、飲食店での提供時の調査で多かったことなどを挙げた。

商品特徴は、心地よい香りと清涼感で、食事とよく合う軽やかで飲みやすい味わい。