ネスレ日本は「キットカット」で桜のデジタルアートを用いたイベントを開催してブランドの資産である受験生応援の機運を醸成していく。
1月12日から21日にかけて、JR原宿駅(東京都渋谷区)から至近のイベントスペースで、全国から集められた受験生への応援メッセージを桜のデジタルアートに仕立てて一般公開している。
一般公開に先立ち11日、メディアイベントで挨拶したネスレ日本の村岡慎太郎コンフェクショナリー事業本部インツーホームマーケティング部長は「試験本番を控えるタイミングに、全国から多数いただいた応援メッセージを桜のデジタルアートで掲示することで、社会全体で頑張る受験生を応援するムードを作っていきたい」と語る。
同社は、2003年から「キットカット受験生応援キャンペーン」を実施。今回のイベントはその一環で、応援する人の気持ちにも寄り添い企画された。
「今回、受験生を応援させていただきたいというだけでなく、ご家族や友人など受験生を応援したい方がどうしたら応援できるかということをかなり考えた。我々が何か言葉を作ってお伝えするのではなく、頑張る受験生を応援したい方の言葉をそのままお伝えすることを意識した」と説明する。
「キットカット受験生応援キャンペーン」全体としては、リアルイベント再開により例年に比べ規模を拡大。「TVCMとデジタル施策に今回のイベントが加わり、かなり大規模なレベルになった」という。
なお、昨秋実施した最大規模の製品刷新と刷新に伴う施策については「SNSでポジティブなコメントをいただき、我々もポジティブに捉えている」。
今後はインバウンド需要の高まりに期待を寄せる。
「この先の市場は読みにくい。ただしチョコレートはインバウンドのお客様も戻ってきており、よい方向にあると考えている。『キットカット』は国内No.1のチョコレートブランドのため、むしろ我々がニュースや新商品を世の中に発信していくことが大事」との見方を示す。