逆光線(コラム)熊騒動に思う
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熊騒動に思う

この秋は全国的に熊の出没が報道されている。安全のための駆除活動に対し、「熊が可哀そう」と非難する声もあるそうで呆れた。まず、そうした声を上げる人の想像力の欠如に驚かされる。加えて、対岸の火事を決め込んでいる言に違いないのに、いちいち報道するのも如何なものか。

▼熊による獣害と云えば、「羆嵐」(吉村昭、新潮文庫)。大正時代、北海道の小さな集落に現れたヒグマが次々に民家を襲撃して6人と胎児を殺害し、女性についてはほとんど食べてしまったという実録小説。

▼応援を仰いだ警官も銃砲を持った村人も役に立たず、最後は荒くれ者で村の除け者だったマタギが討ち取る。最後に除け者が村を救ったというのは文化人類学の教科書のようだが件の方々にはぜひ読んでいただきたいものだ。

▼熊はひとたび人と交差するようになると、火も音も恐れない上、異常に執念深いそうだ。怖いのは熊だけではない。食品業界では価格改定で一息ついたが問題は山積している。こちらは対岸の火事ではない。食品業界挙げて2024年に向け解決しなければならない。

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