セブン‐イレブン、常温商品の配送リードタイムを当日から翌日に変更 25日から全国実施

セブン-イレブン・ジャパン(SEJ)は9月25日から、全国の店舗を対象に常温商品の配送リードタイムを当日から翌日に変更する。

物流効率化の取り組みの一環。

店舗から受注した商品を、受注したその日に店舗へ配送・納品するやり方を改め、受注した翌日に配送・納品する。

これにより、配送センターは、配送の物量を事前に把握でき、急いで仕分けをすることもなくなり計画的に準備できるようになる。

常温商品の翌日配送は、22年6月から福島県450店舗で開始したのを皮切りに、同10月に千葉県1000店舗、23年6月に埼玉県1200店舗で開始し、これまでに浮上した課題を解決して全国実施に踏み切った。

その課題について、SEJの青山誠一取締役常務執行役員商品戦略本部長兼商品本部長は、9月20日、2023年度秋冬商品政策説明会で「新商品の発売が半日遅れてしまうという課題があり、1週間前に注文してもらうことで対応している。1週間前の注文ということで計画的に準備できるという副次的な効果も出ている」と語る。

弁当やおにぎりなどのデイリー納品便の集約やフローズン納品回数の変更にも取り組む。

デイリー納品は4便から3便に集約。具体的には、2便(昼食の前)と3便(夕食の前)を従来どおりとし、深夜から早朝にかけて納品していた1a便と1b便の2つの便を1便に集約する。

フローズン納品は、夏の繁忙期に納品回数が増加傾向にあるのを、季節による変動をなくし1週間5回の固定化に取り組む。

配送ルートについては、9月下旬から西東京地区の40店舖でAIを活用し最適化に取り組む。

物流と店舗作業の効率化を図る取り組みでは、ペーパーレス化とデータベースによる情報共有を推進している。