ファミリーマートは今期、定番品の強化と新食感商品の投入を両輪にスイーツカテゴリーの活性化を図る。物価高を背景に「失敗したくない消費」が強まる中、「わかりやすさ」をキーワードに、安心感のある定番と“ちょっとした驚き”を両立させる。
5月11日に開いた発表会では、「絶品シュークリーム大集(シュー)合!」キャンペーンを発表。定番刷新2品と新食感2品の計4品を投入し、スイーツカテゴリー売上前年比110%を目指す。
商品本部の鈴木崇義スイーツ部長は、25年度は「ブラックサンダー」(有楽製菓)やピエール マルコリーニとのコラボ商品などキャンペーン施策が好調に推移した一方、中高年女性層向け定番商品の訴求が弱かった点を課題として挙げる。今期は「幅広い層に楽しんでもらう原点回帰」を進める。すでにパンカテゴリーでは、メロンパンやコッペパンなど定番商品の進化系が好評を得ており、その考え方をスイーツにも広げる。
同社によると、シュークリームはスイーツ市場で19年連続人気1位カテゴリー。ファミリーマートのデザート売上でも、シュークリーム2品が上位2位を占める。

定番の「クリームたっぷり!ダブルシュー」(税込198円)は、主購買層である40~50代男性を意識し、クリーム量を増量して“たっぷり感”を強化。「バニラたっぷり!濃厚カスタードシュー」(同180円)は50~60代女性を主ターゲットに、マダガスカル産バニラビーンズを1・5倍に増量し、濃厚感と香りを高めた。
新商品の「ザクほろシュー(チョコクリーム)」は20~30代向けに、薄いクッキー生地をシュー生地と一体化させる新製法を採用。従来のクッキーシューとは異なる“ザクほろ食感”を実現した。「もちむにシュー(ミルククリーム)」は複数のでんぷんを組み合わせた生地で、もちもち食感とシューらしいふくらみを両立させた。
鈴木部長は、近年は味や価格に加え、「食感」の重要性が高まっていると説明。価格面では、原材料高が続くなかでも「できる限り手に取りやすい価格を維持する」方針を示し、原料共通化や調達・製造面の工夫でコスト上昇を抑制している。今後も定番商品のリニューアルを順次進め、「常においしく進化させていく」とした。



