5.9 C
Tokyo
6.4 C
Osaka
2025 / 12 / 19 金曜日
ログイン
English
その他食品値上げ続く 生活者に節約疲れも インテージ調べ

食品値上げ続く 生活者に節約疲れも インテージ調べ

マーケティングリサーチ会社のインテージが食品・日用雑貨などを対象に店頭販売価格の値上げについて調査したところ、値上げは高止まり傾向にあるが、特売品やクーポンの利用割合は横ばいから微減となり、一部生活者に節約疲れの動きが見られることが分かった。

調査は、同社が全国約6千店舗より収集している販売データ、SRI+(全国小売店パネル調査)をもとに実施。23年6月と20年平均を比較すると、「キャノーラ油」が185%、「サラダ油」が151%と高止まりしているほか、「マヨネーズ」が約1.5倍、チーズ、砂糖、醬油なども1.2倍を超えてきた。大手メーカーの値上げを背景に、袋ラーメンが118%、カップラーメンが114%と上昇してきたことも特徴的。

一方、生活者への意識調査では一部に節約疲れの傾向が見られる。昨年までは節約のために「特売品を購入」や「クーポンを利用」などの割合が上昇傾向にあったが、今回の調査では横ばいから減少に転じた。同様に「外食の利用回数を減らす」も低下。「プライベートブランドを購入」や「まとめ買い」は若干増えたものの、全体的には節約志向がやや弱まり、購買行動に変化が見られた。

ただし、生活者が食品を購入する業態として、割安感のあるドラッグストアが存在感を高めている。特に値上げが本格化した22年以降の伸び率が大きい。直近6月とコロナ禍前(19年の月平均)の販売金額を比較すると、スーパーマーケットの104%に対し、ドラッグストアは132%となった。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。