免疫ケアに役立つスポーツドリンク キリンビバレッジが「プラズマスポーツ」で提案 「プラズマ乳酸菌」配合

 キリンビバレッジは夏場に向け、キリンの独自素材「プラズマ乳酸菌」を配合した機能性表示食品「プラズマスポーツ」の露出を強めていく。

 同商品は「プラズマ乳酸菌」入り飲料の飲用機会と飲用層拡大を目的としたもの。運動時や発汗後に飲まれる傾向にあるスポーツドリンクの飲用シーンに免疫ケアに役立つものとして訴求していく。

 取材に応じた堀川茉夏(まなつ)マーケティング部ブランド担当は、「プラズマスポーツ」の開発背景について「秋冬に感染症対策への意識の高まりとともに免疫ケアの需要も高まるが、キリンとして免疫ケアは感染症対策だけではなく、お客様が元気な毎日過ごすために必要なものだと考えている。春夏に飲む機会が増えるスポーツドリンクというカテゴリーから商品を発売することで、新たに『免疫ケア』とお客様の接点を広げていきたい 」と語る。

 キリン調べ(2022年6月定量調査・40代n=75、50代n=62)によると、スポーツドリンクカテゴリーユーザーの約4割を占めるボリューム層は、スポーツドリンクに対して、栄養・成分が摂れると同程度の割合で免疫ケアに期待を寄せていることが判明した。

キリンビバレッジの堀川茉夏(まなつ)マーケティング部ブランド担当 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
キリンビバレッジの堀川茉夏(まなつ)マーケティング部ブランド担当

 「プラズマスポーツ」は、その免疫ケアへの期待に応えるべく、「プラズマ乳酸菌」1000億個を配合し、さわやかなシトラスミックス味(無果汁) に仕立てられている。

 味わいについては、すっきり飲みやすい王道のスポーツドリンク味を目指したという。

 「スポーツドリンクはゴクゴク飲めて止渇ニーズを満たせるのが重要な価値。甘すぎるとスポーツドリンクとして飲まれない恐れがあったため、すっきりとした後味や、喉ごしを意識して開発をした」と説明する。

 キリンの推定によると、スポーツドリンク市場は2022年、人流回復や夏場の好天が追い風となり数量ベースで10%伸長した。今年は大幅増となった前年の反動や夏場の天候など不確実要素を加味して1%程度の伸長を見込む。

 地球温暖化による気候の亜熱帯化や、多様化する運動・水分補給に勝算を見出す。

 「カラダを動かす機会やサウナのトレンドなどスポーツドリンクを飲むシーンも多様化していることから、スポーツドリンク市場は引き続き伸びていくとみている。プラズマスポーツも運動・スポーツなど発汗時にスポーツドリンクの1つとして、気軽に飲んでいただきたい。」と述べる。

売場に並ぶ「プラズマスポーツ」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
売場に並ぶ「プラズマスポーツ」

 今夏に向けては「キリンチャレンジカップ2023」で日本代表に商品を提供したほか、スポーツシーンでの露出を検討。
 「デジタル広告などによって運動時の免疫ケアを分かりやすくイメージしていただけるような施策を現在検討している」という。

 夏以降も「プラズマスポーツ」を継続して販売していく。

 「まずは免疫ケア市場を広げていくことを最優先課題としている。免疫市場の拡大に注力する中で、『プラズマスポーツ』を1つのきっかけに間口(飲用層)を広げて、お客様の元気な毎日に貢献していきたい。このことを流通様にもご理解いただきながら商品を並べていただくようにしていきたい」と意欲をのぞかせる。