13.3 C
Tokyo
12.9 C
Osaka
2025 / 11 / 04 火曜日
English
飲料嗜好飲料「日東紅茶 水出しアイスティーバッグ」シリーズに勢い マイボトルの浸透が追い風 お家で1日に複数杯飲みたいニーズも獲得
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

「日東紅茶 水出しアイスティーバッグ」シリーズに勢い マイボトルの浸透が追い風 お家で1日に複数杯飲みたいニーズも獲得

 三井農林の「日東紅茶 水出しティーバッグ」シリーズが勢いづいている。

 近年好調に推移し、22年春夏(4-9月)は前年同期比8%増を記録した。

 好調要因について、竹田一也企画本部商品企画・マーケティング部部長は、マイボトルの浸透を第一に挙げる。
 「今年で31年目の展開になるが、紅茶好きな方が夏場にだけ購入するマニアックな商品の枠からなかなか飛び出せず、水出しの認知はかなり低かった。これが1袋あたり500mlのアイスティーがつくれる設計がマイボトルサイズに合致した」と語る。

 次に、コロナ禍の巣ごもり需要で1日に複数杯飲みたいニーズを獲得したことが販売を押し上げたという。
 「お家の中で何杯も飲むときに、その都度いれるのは面倒で、水出しであれば一度つくれば、飲みたいときに飲みたい分だけチビチビ飲める。新しい生活スタイルで水出しが脚光を浴び、ここ数年伸びてきている」と説明する。

三井農林の竹田一也企画本部商品企画・マーケティング部部長
三井農林の竹田一也企画本部商品企画・マーケティング部部長

 三井農林は、科学的アプローチで紅茶がさまざまな料理や食材に最も合わせやすい飲み物であることを突き詰め、その調査データを家庭用・業務用でクロスMDを提案するWith TEA事業を展開している。

 その一環で、水出しをエンド棚など紅茶の定番棚以外に露出をすると販売が上向く傾向にある。
 「エンドに出したときの販売点数のアップ率は当然高まるが、水出しは非常に高いことが判明。シンプルだが、知っていただける活動を継続していけば、まだまだ伸ばすことができる」との見方を示す。

 この考えのもと、今年は露出拡大を図るべく、フック穴を新たに設けてパッケージを刷新。ハンガー什器(フック什器・吊り上げ什器)にも対応できるようにした。

 購買促進策としては、5月1日から8月31日にかけて水出しの購入レシートで応募するプレゼントキャンペーンを実施。第1弾が6月30日に終了し、7月1日から第2弾を開始する。

 水出しのアイテムは「アールグレイ ティーバッグ」「トロピカルフルーツ ティーバッグ」「ピーチティー&ローズヒップ ティーバッグ」「はちみつレモン ティーバッグ」の4品。

 昨年はこの年新発売した「はちみつレモン」が純増となったほか、「トロピカルフルーツ」が牽引した。
 「『アールグレイ』が過去売上げトップだったが、22年は『トロピカルフルーツ』が大きく伸長して逆転した」(企画本部商品企画・マーケティング部商品企画室の宮尾浩司氏)という。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点