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流通・飲食小売子どもや力士がレジ打ち  現場から1500もの企画生み出して「良い会社になった」サミットの原動力とは?
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

子どもや力士がレジ打ち  現場から1500もの企画生み出して「良い会社になった」サミットの原動力とは?

 サミットの服部哲也社長は4月20日、新中期経営計画の発表会で前中計を振り返り「“働いている社員が楽しそう”というお声をいただくことが格段に増えてきている」と述べ、働きがいのある会社に成長したことを強調。「以前に比べて間違いなく良い会社になった」と総括する。

 社員の年2回の7連休取得率は95%以上。「今話題のベースアップは9年連続」と胸を張る。

 この原動力は、子どもや力士のレジ打ち体験など各店舗の現場から自発的に1500もの企画・事例を生み出したボトムアップ経営にある。

 「小さな取り組みが大きな成果につながるという考え方でSDGsに取り組んでいるが、この考え方は現在の経営の考え方にもつながる。当社は一部のスーパーエリートが経営している会社ではなくて、ごくごく普通の人間が力を合わせて仕事をしている」と語る。

「はじめての販売体験」認定証
「はじめての販売体験」認定証

 サミットの従業員数は約1万8000人。従業員1人1人が少しでも個性を発揮できるように「18000人の一歩」と称した経営を推進している。

 個性を発揮した仕事ぶりのイメージについて服部社長は図形に例える。

 「四角形の中に丸を描くような仕事ではなく、もっと自分の得意なことにチャレンジして四角形から少しはみ出していい。“四角形を包み込むような丸を描く仕事をしていい”というメッセージを送り続けたところ、そのような感じになり、お客様からも“サミットに来ると元気もらえる”というお声をいただくようになった」と説明する。

 前中計で定めたサミットの使命は「生きる糧を分かち合う店」。
 この使命のもと、引き続きスーパーを超える存在を目指していく。

 使命には「糧には原動力や力の源という意味もある。お客様に元気を与えられるような存在を目指し、お客様に与えるだけではなく、我々も働く元気や喜び、生きがいみたいなものをお客様からいただきたい」との想いを込めた。

「はじめての販売体験」
「はじめての販売体験」

 これまで現場から生み出された1500の企画・事例の1つ1つを種と位置付ける。
 その種の好例が、今ではサミットの人気企画に発展した「はじめての~シリーズ」。

 「テレビ番組の『はじめてのおつかい』から着想を得たもので、本部企画ではなく、サミットストア川口青木店の店長と案内係が『はじめてのおかいもの』を企画したのが発端。お客様から“ほんわかして、いい感じ”といったお声をいただき、社内で共有したところ多くの店で広がり『はじめてのレジ打ち』『はじめての販売体験』の企画につながっていった」と振り返る。

 「はじめて~シリーズ」の番外編としては、サミットストア両国石原店で行われた片男波部屋の力士4人の職場体験を挙げる。玉鷲関によるレジ打ち体験では、来店客で長蛇の列をなしSNSでも話題になったという。

 「『はじめての~シリーズ』は個店で始めたことが全社企画になった。当社には昔から社内権限という考え方がなく、おのおのの役割を果たしながら進めている。お互いサポートし合うという点では家族と同じで、我々は“家族的価値”という言葉にして、これを重視しながら経営している。共有がどんどん進むと、たくさんの共感が生まれ、強い連携力につながる」との見方を示す。

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