「にいがた酒の陣」4年ぶり復活 1万2千人が美酒に酔う

「新形式で再スタート」大平会長

日本酒の試飲イベント「にいがた酒の陣」(11~12日)が4年ぶりに新潟市・朱鷺メッセ ウェーブマーケットで開催され、2日間で1万2千人が来場、県内80蔵の美酒を楽しんだ。本紙らの取材に新潟県酒造組合の大平俊治会長は「(コロナ禍の中止を経て)ようやくこの会場で再スタートを切ることができた。今後も継続していくことが大切。新しい形式で新潟清酒の魅力を存分に感じていただけるように発展させていきたい」などと語った。

「にいがた酒の陣」は2004年にスタート。年を追うごとに規模が拡大し、前回19年は過去最多の14万人を集客していた。4年ぶりの今回は、安全対策や感染予防の観点から午前・午後の入れ替え制を導入(1クール3時間)。1回の上限を3千人とし、来場者分の座席を用意、より安全で快適に楽しめる空間を用意した。チケット1万2千人分は完売。開催に向けては、「新潟清酒酒場 in 大かま」(21年11月)と「にいがた酒の陣NEXT」(22年10月)で得られた経験や来場者の声を生かした。

会場では80蔵が合計400種以上の銘酒を準備。「にいがた酒の陣」限定の酒も数多く提供され、各ブースは多くの愛好家らで賑わった。

大平会長は「かつての活気あふれるイベントの復活に加え、本来の趣旨である『酒蔵の想いを聞きながら酒を味わっていただく』ことも目指した。新潟には素晴らしい飲食店もたくさんある。イベントの後はぜひそちらも楽しんで行ってほしい」などと話した。

なお開催前日(10日)には同会場で試飲商談会を実施。50蔵が参加し、県内外からバイヤーなど約500人の流通関係者が訪れ、熱心に試飲や商談を行った。