13.2 C
Tokyo
9.4 C
Osaka
2026 / 03 / 04 水曜日
ログイン
English
飲料系飲料瀬戸内海に浮かぶレモンの島・大崎上島  ポッカサッポロがカープ遠藤淳志選手を招き収穫イベント  恵比寿では杉谷拳士さんが体験

瀬戸内海に浮かぶレモンの島・大崎上島  ポッカサッポロがカープ遠藤淳志選手を招き収穫イベント  恵比寿では杉谷拳士さんが体験

 ポッカサッポロフード&ビバレッジは2022年12月18日、瀬戸内海に浮かぶ広島県のレモンの島・大崎上島(大崎上島町)で広島東洋カープの遠藤淳志選手を招いてレモンの収穫体験イベントを初開催した。

 商品・サービス・事業活動全体を通して“レモンまるごとの価値”を生活者に届ける活動の一環。

 商品や広告では伝えきれない健康情報や調理方法などのお役立ち情報をPR啓発していく考えで、食育活動の充実によるレモンのファン化とエリア啓発推進の徹底による強い絆づくりを柱としている。

大崎上島が浮かぶ瀬戸内海。大崎上島には竹原港(広島県)からフェリーで片道約30分
大崎上島が浮かぶ瀬戸内海。大崎上島には竹原港(広島県)からフェリーで片道約30分

 この活動を象徴する拠点が大崎上島で、ポッカサッポロは13年に国内最大のレモン産地である広島県と連携してパートナーシップ協定を締結。16年にはJA広島ゆたかとの業務提携および大崎上島との包括協定、17年には呉市との連携協定を結び、関係性を強めてきた。

 このうち大崎上島との取り組みでは、19年4月に同島に自社農園を設けでレモン栽培を開始し、19年10月にサテライトオフィスを開設。地域共創の考えから地域農家とのレモン生産振興と、地域とのレモン機能性研究およびレモン食文化発信を行っている。

 21年に自社農園で初収穫を行い、今回、親子の一般参加を募りレモンセミナー(レモン教室)をセットにした自社農園での収穫体験イベントとなった。

広島東洋カープの遠藤淳志選手(中央左)、ポッカサッポロの征矢真一前社長(右)、大崎上島の高田幸典町長(左)、JA広島ゆたかの金子仁(ひとし)代表理事組合長
広島東洋カープの遠藤淳志選手(中央左)、ポッカサッポロの征矢真一前社長(右)、大崎上島の高田幸典町長(左)、JA広島ゆたかの金子仁(ひとし)代表理事組合長

 遠藤選手や親子とともに収穫体験した征矢真一前社長は、自社農園の意義について「我々で栽培してみないと農家の方々のご苦労や環境は知りえない。我々はメーカーなので、生産者が末永くやって下さることが一番であり、そこに1つでも貢献することが我々の使命」と語る。

 大崎上島の特産品にはブルーベリー、みかん(柑橘類)、トマト、しいたけが挙げられ、その中でレモンの収穫量は年々増加している。

 大崎上島の高田幸典町長は「レモンの可能性を感じている。レモンは生産者の立場からしても価格が安定している。収量はだんだん上がり、地域としての知名度も上がり町にとっては有難い」と述べる。

 JA広島ゆたかの金子仁(ひとし)代表理事組合長も「町やポッカサッポロ様と一緒にレモンの振興に取り組んでいきたい。今回のイベントなどを通じて消費者のレモンへの理解が深まれば、より安定して消費していただける」と期待を寄せる。

レモン収穫体験の様子(大崎上島)
レモン収穫体験の様子(大崎上島)

 高田町長は「高齢者にとって減塩は大きな課題」としレモンの健康価値にも期待する。

 レモンには、ビタミンC・クエン酸・ポリフェノール・リモネンなどの成分が含まれ、中でもクエン酸の含有量は果物の中でもトップクラス。クエン酸は疲労回復・カルシウム吸収促進・減塩といった主に3つの健康価値を兼ね備えている。

 大崎上島では、18年から23年までの5年間、町民約500人が参加して日常的にレモンを摂取し健康状態への効果を確認する産官学連携の「レモン長期観察介入研究」に取り組んでいる。

 これにより「私もそうだが、刺身には醤油を使うが、天ぷらなどには醤油の代わりにレモンを使うといった具合に、減塩による健康づくりにも貢献していただいている」(高田町長)という。

 さらなる発展に向けて、ポッカサッポロ営業本部西日本営業本部中四国支社の大矢修司支社長は流通への参画の呼びかけに意欲をのぞかせる。
 「レモンの栽培やセミナーは、特に広島の小売業の経営者に共感していただける。このような企業さまとタイアップし、もっとお客様に地元の特産品のことを知っていただくのも1つの手法」との見方を示す。

東京・恵比寿の「サッポロ広場」で親子とともにレモンを収穫する元北海道日本ハムファイターズの杉谷拳士さん
東京・恵比寿の「サッポロ広場」で親子とともにレモンを収穫する元北海道日本ハムファイターズの杉谷拳士さん

 大崎上島でのレモンセミナーと収穫イベントに先立ち、前日の12月17日には、元北海道日本ハムファイターズの杉谷拳士さんを招き、東京本社で親子の一般参加を募ったレモンセミナーと本社前にある恵比寿ガーデンプレイス内の「サッポロ広場」でレモン収穫体験イベントが開催された。

 17日と18日の連日、レモンセミナーの講師役を務めたのはオールレモン事業部の髙橋佳那氏。レモンの歴史と生育・世界のレモン食文化・健康を助けるレモン・調理を助けるレモンの4つをテーマにクイズと実験を挟みながら行った。

 実験は、カルシウムなどミネラルの吸収を促進するキレート効果を知らしめるもので、参加の親子がカルシウム入りの液体とカルシウムとクエン酸を混ぜた液体をつくり液色の違いを確認した。

レモンセミナーで実験する親子(ポッカサッポロ東京本社)
レモンセミナーで実験する親子(ポッカサッポロ東京本社)

 骨が育つのは20歳頃までであることや、牛乳の体内へのカルシウム吸収率が約40%であることにも触れた。

 今年は「ポッカレモン」が名古屋工場で製造開始されて60年の節目を迎えることから、レモンセミナーなどのPR啓発は一層の強化が予想される。

【写真】カープ遠藤淳志選手と元北海道日本ハムファイターズの杉谷拳士さんが参加した収穫体験の様子やポッカサッポロの自社農園など

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。