日本ハム ウインナー市場再活性化目指す 「中華名菜」はノントレーに

日本ハムは、皮なしタイプで新たなウインナー市場構築を目指す「モーニングサーブ」の再販や、「シャウエッセン 北海道プレミアム」などの発売で、通常のあらびきタイプが7割を占めるウインナー市場で消費者の選択の幅を広げ、売場の再活性化を図る。一方、「中華名菜」は、ノントレー化で環境対応をさらに加速させるほか、カット野菜の活用で調理時間短縮、廃棄ロス削減も推進する。

1月17日に東京都内でメディア向け新商品発表会を行い、前田文男取締役常務加工事業本部長は「ブランドを磨き上げ、トップラインをしっかり上げていく」と意気込みを語った。

「モーニングサーブ」は、皮なしあらびき食感のミートスティック。皮なしなので、高齢者や子どもも食べやすく、パンだけでなくご飯との相性も良いことから、たんぱく質が不足ぎみの朝食に、たんぱく質がしっかりとれる手軽な朝食を提案する。

実際、22年7月に北海道と関東の一部でテスト販売したところ好評で、20~40代女性の購入も高かったことから「若年層ユーザーの拡大」(長田昌之加工事業本部マーケティング推進部長)につなげる。

再販するモーニングサーブ(日本ハム) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
再販するモーニングサーブ(日本ハム)

「シャウエッセン 北海道プレミアム」は、北海道産豚肉を使用し、北海道の旭川工場で製造するこだわりの一品。商品規格は、1本当たりの径を通常のシャウエッセンより太くし、食べ応えがある。5本入り175gと10本入り350gをラインアップし、新球場などの「北海道ボールパークFビレッジ」の3月開業に合わせて、まずは北海道地区で販促を重点的に強化する。

「中華名菜」は、プラスチックトレーをなくした環境配慮型仕様に変更し、プラ重量約15%削減する。また、これまでは買い置き野菜と合わせた簡便調理を訴求してきたが、今回から市場が拡大するカット野菜対応とすることで、さらなる利便性を追求していく。これにより調理時間は、野菜のカット時間が短縮され、以前の半分以下となる約3分となる。さらにカット野菜の活用で、野菜の廃棄ロス削減にも貢献できる。

その他の新商品は、人気のチルドピザは「シャウエッセンピザ」の「タコス風ソース」など、大豆ミートブランド「ナチュミート」からは新分野として魚肉代替素材の「フィッシュフライ」、アレルギー対応の「みんなの食卓」から本格ハンバーグの「デミグラスソースのハンバーグ」、ボロニアカテゴリーナンバーワンブランド「グルメイドステーキ」からは初の派生商品「レモン&パセリ」などを順次発売する。