9.7 C
Tokyo
11.6 C
Osaka
2026 / 02 / 04 水曜日
ログイン
English
飲料系酒類アサヒ・キリン 競争から協業へ 北陸~関西間を共同配送

アサヒ・キリン 競争から協業へ 北陸~関西間を共同配送

アサヒビールとキリンビールは、環境負荷の低減とトラック不足等の解決を目的に、関西~北陸間の共同輸送を本格稼働させた。両社は石川県金沢市の日通専光寺物流センター内に、共同配送センター(敷地5千坪、建物1千200坪)を開設。北陸エリア商品の主な供給工場をアサヒビール吹田工場およびキリンビール神戸工場に変更し、大阪府の吹田貨物ターミナル駅から日本貨物鉄道(JR貨物)の空コンテナを利用して鉄道で輸送する。金沢の共同センターでは日本通運が運営し、両社製品を管理する。1月24日から石川県内における配送を開始、今年10月には富山県へエリアを拡大する。

これまで両社は愛知県、滋賀県にあるそれぞれの工場から北陸まで、200~300㎞のトラック配送を行ってきたが、ドライバー不足は深刻であり、また中心世代の40~50代が半数を占め、29歳以下は10%未満と高齢化も進んでいるため、新たな物流体制の構築が共通課題となっていた。さらに地球規模の問題でもあるCO2、温暖化ガス削減も共通課題の一つ。今回の協業を通じて、年間で長距離トラック1万台相当(35%の削減)を鉄道にモーダルシフトして、年間2千700t(56%相当)のCO2削減を見込む。

19日には、大阪府の吹田貨物ターミナル駅でアサヒ、キリン、JR貨物、日通の4社による共同輸送列車出発式を開催した。佐藤郁夫アサヒビール取締役兼執行役員が、共同物流の概要を説明し「この画期的なモーダルシフトが、業界を超えて広まっていくことを期待したい」と話した。石井康之キリン取締役執行役員は、取り組みのポイントを簡潔にまとめた後に、「競争すべきところ、協調すべきところを区別した意義のある取り組みだ」と強調した。

また今回の取り組みは製造業が進めるモーダルシフトにおいて、初めての物流総合効率化法による「総合効率化計画」に認定されたことで、出発式では国土交通省近畿運輸局より認定証の授与が行われた。

アサヒ、キリンの共同配送コンテナ
アサヒ、キリンの共同配送コンテナ

関連記事

インタビュー特集

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。