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北陸スーパー2社愛知三河初出店へ 北陸・中京・関西で越境出店増

 北陸(富山、石川、福井)地盤の「アルビス」と「大阪屋ショップ」の2社は、引き続き中京(岐阜、愛知)での出店を強化する中、愛知ではトヨタグループ各社の本社や工場が集積する三河地区へ初めて出店する。大阪屋は今秋、中京4店舗目を愛知県日進市に開設し、アルビスは新たに愛知県知立市へ出店する。

 また、滋賀地盤の「平和堂」は26年ぶりの富山新規出店など北陸を再強化。来期には金沢でのSM出店も計画する。一方、その滋賀にも他地区から初進出が相次ぐ。「ロピア」が9月に、大阪の「万代」は12月上旬に2店同時開設する。岐阜地盤の「バロー」は関東・関西を強化している。そういった中、「ライフコーポレーション」のアルビス買収の一報が入り北陸流通界に激震が走った。北陸、中京、関西すべての府県で人口が減少する中、府県を越境した出店戦略が熱を帯びる。

 北陸のスーパーの強みの一つが北陸の新鮮な海産品だ。中京出店を強化する大阪屋とアルビスの2社は北陸出身を前面に押し出し、「北陸の朝どれ鮮魚」などを売場で大々的に訴求している。

 大阪屋は順調に拡大しており、今期(26年6月期)に1000億円を初めて超えた。現在は中京4店舗目で初の愛知県三河地区となる日進店開設に向けて準備している。特に日進市は、西は名古屋市、東に豊田市があり、トヨタのベッドタウンとも言われている。尾﨑弘明社長は「既存3店舗とは市場性がまったく違うと思っている。これまでの中京MDは継承せず、ゼロから構築していく」と話す。

 アルビスは中京地区に4店舗あり、新たに愛知県知立市への出店が同市の区画整理事業から分かった。知立市も愛知県の三河地区であり、北東は豊田市、西に刈谷市と、トヨタグループの本社や工場が集積している一帯だ。

 池田和男社長は「市場は中京地区で伸ばし、既存店は改装強化でしっかりトップラインを拡大していく」と話した。

 首都圏と関西圏で店舗網を構築するライフの30年度売上高定量目標は1兆円。27年2月期の営業収益見込みは9225億円。ここにアルビスの1000億円強が加われば、空白地だった中京・北陸地区が加わり東名阪に店舗網を展開する1兆円スーパーが誕生することになる。岩崎高治社長は今年4月の決算会見時、同業他社対象のM&Aについて「積極的に情報収集を行っていく」と述べていた。

 平和堂の北陸への進出は早く、すでに50年強の歴史がある。北陸戦略について、夏原陽平専務はGMSアル・プラザの知名度を生かせる点を挙げ、滋賀で取り組むGMSを中心としたSMのドミナント展開を図っていく考えを示した。18日に新設した富山初のSMを皮切りに、今後も北陸でSM出店を加速させる。

 北陸、中京、関西の広範囲で流通の動きが慌ただしくなってきた。

(9月21日付本紙に「北陸特集」)

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